【Amazon事例】商品画像改修でCVR約1.4倍、売上1.7倍を達成した4つの視点

株式会社Proteinum ECコンサルタントマネージャー
「Amazonで運営しているものの、CVR(購入率)が伸び悩んでいる」
「商品ページのどこを改善すべきか分からない」といったお悩みを持ったことはありませんか?
この記事は、これまでの支援実績が1,000社以上、広告運用実績年間10億円以上の弊社(Proteinum)が、楽天市場で効果が出た商品画像をAmazonに横展開し、市況の逆風下でもCVRを約1.4倍、売上を約1.7倍に伸ばした冷凍弁当ブランドの事例をご紹介します。読み終えた頃には、自社で活かせる具体的な改善ヒントが見えてくるはずです。
Contents
AmazonでCVRが伸び悩む店舗担当者が抱えがちな課題
Amazonで運営をしていると、次のようなお悩みに直面することがあるのではないでしょうか。
- セッション数は確保できているのに、購入につながらない
- 競合商品との差別化が画像や説明文だけでは難しい
- どの要素を改善すれば成果が上がるか、優先順位がつけられない
- 値上げを実施したいが、CVRや売上への影響が読めない
特にAmazonは、楽天市場のように装飾的なページデザインで訴求するのが難しく、商品画像やタイトル、説明文といった限られた情報で勝負を決めなければなりません。商品ページに流入するユーザーは比較検討の途中であることが多く、その中で「いかに短時間で商品の魅力と信頼性を伝えるか」がCVRに直結します。
この課題を解決するうえで、特に大きなインパクトを与えるのが「商品画像」です。次のセクションでは、Amazonにおける商品画像の役割を整理していきます。
Amazonの商品画像がCVRに与える影響
Amazonの商品ページでは、メインビジュアルを含めて最大7枚(カテゴリによっては9枚)の商品画像を掲載できます。ユーザーは商品説明文を細かく読まないことも多く、画像をスワイプしながら「買うか・買わないか」を判断する傾向があります。
つまり、商品画像はCVRを左右する最大級の要素のひとつだと言えます。具体的には、以下のような役割を担っています。
- 商品の第一印象を決める:サムネイル画像はクリック率(CTR)に直結します
- 商品理解を補完する:説明文を読まないユーザーに対し、画像だけで特徴を伝えます
- 信頼性を担保する:製造工程やお客様の声を掲載することで、購入の後押しになります
- 利用シーンを想起させる:「どんな場面で使うか」をイメージさせ、購入動機を高めます
これらをふまえて、ここから具体的な改修事例をご紹介します。
【事例】冷凍弁当ブランドのAmazon商品画像改修
弊社が支援している食品ジャンルの冷凍弁当ブランドにおいて、Amazonの商品画像を改修した事例をご紹介します。この事例の特徴は、楽天市場で効果が出ていた画像をAmazonにも横展開した点と、値上げによる市況の逆風が吹いている中で実施した点にあります。
改修前の状況:値上げの逆風とCVRの停滞
このブランドでは、原材料費の高騰などの影響で、約4ヶ月にわたり大幅な値上げを実施していました。値上げによってCVRが下がるのは一般的な傾向ですが、実際に改修対象となった2商品セットのCVRも、改修前の直近3ヶ月平均で約4.5〜4.8%程度に留まっており、改善の余地がある状態でした。
改修前の画像デザインは、以下のような構成でした。
- 画像上部:見出し的なテキスト
- 中央:商品の写真
- 下部:アイコンなどの簡潔なテキスト
レイアウトとしては整理されているものの、「ユーザーにとっての利用価値」や「購入後の体験」が伝わりにくく、商品スペックの紹介に留まっていたことが課題でした。
実施した施策:楽天で効果の出た画像をAmazonに横展開
改修では、楽天市場で先行して効果が確認されていたデザインをベースに、以下のような工夫を加えました。
- 見出しとコンテンツの配置を入れ替え、メリハリのあるデザインに変更:1枚の画像内で訴求ポイントが明確に伝わるよう、視線誘導を意識した構成にしました。
- 具体的な利用シーンを訴求:「忙しい平日のランチに」「在宅勤務中の昼食に」「家族の健康を気遣う夕食に」など、購入後の使用場面が想起できるビジュアルを追加しました。
- お客様から届いた嬉しい声を追加:実際の購入者レビューをデザイン化し、信頼性を補強しました。
- 商品の特徴・ユーザーベネフィットをまとめた画像を追加:商品のメリットを簡潔に整理し、購入判断の後押しを狙いました。
改修対象は全5商品セットのうち、まず2商品セットに限定し、効果検証を実施しました。一気に全商品を改修すると、市況の影響なのか改修の影響なのかが判別できなくなるためです。
改修後の成果:市況逆風下でCVR約1.4倍・売上約1.7倍を達成
改修から約1ヶ月後のデータと、改修前直近3ヶ月平均を比較した結果は以下の通りです(数値は端数を丸めて表現しています)。
| 商品 | 画像改修 | 改修前CVR(3ヶ月平均) | 改修後CVR(1ヶ月) | 増減 |
|---|---|---|---|---|
| 商品A | 改修 | 約4.8% | 約6.4% | +約36% |
| 商品B | 改修 | 約4.5% | 約4.0% | -約12% |
| 商品C | 未改修 | 約7.3% | 約5.7% | -約22% |
| 商品D | 未改修 | 約7.5% | 約4.6% | -約39% |
| 商品E | 未改修 | 約6.9% | 約7.2% | +約4% |
| 未改修3商品平均 | – | 約7.2% | 約5.8% | -約19% |
ここで注目すべきは、未改修商品の平均CVRが約19%下落している点です。これは、季節要因や市況全体の影響(広告費の高騰、競合参入など)による「市場全体の逆風」と考えられます。
その逆風下で、画像を改修した2商品はそれぞれ「+約36%」「-約12%」と、市場平均(-約19%)を両方とも上回るパフォーマンスを示しました。つまり、単純な数値だけで見ると商品Bは下落していますが、市況と比較すれば改修の効果は明確に有効だったと判断できます。
売上ベースで見ても、改修2商品はそれぞれ約1.7倍(+約73%)と+約18%の伸長を達成しました。
| 商品 | 画像改修 | 2月売上 | 4月売上 | 増減 |
|---|---|---|---|---|
| 商品A | 改修 | 約15万円 | 約27万円 | +約73% |
| 商品B | 改修 | 約47万円 | 約55万円 | +約18% |
セッション数には大きな変動が見られなかったため、この売上増加はCVRの改善によってもたらされたものと判断できます。広告費を増やさずに売上を伸ばせた、再現性の高い施策と言えるでしょう。
事例から学べる4つの応用ポイント
ここからは、自社のAmazon運営に応用していただける4つのポイントを整理します。
1. モール間で「勝ち画像」を横展開する発想を持つ
楽天市場とAmazonでは、ユーザー属性やページデザインの自由度に違いはあるものの、「商品の魅力をビジュアルで伝える」という本質は共通しています。今回の事例のように、楽天市場で先に効果検証して成果が出ているデザインをAmazonにも展開することで、開発コストを抑えながら効果を最大化できる可能性があります。
特にAmazonは商品画像の枠数が限られているため、楽天市場で「サブ画像として作り込んだ訴求素材」をそのまま流用しやすい性質があります。すでに楽天市場で運営している場合、Amazon側の画像が手薄になっていないか、改めて見直してみることをおすすめします。
2. 利用シーンを具体的に伝える
「この商品はどんな場面で使えるのか」をユーザーに想像させることは、購入の最後の一押しになります。スペック(栄養成分、容量、保存期間など)の説明だけでなく、「忙しい朝に」「在宅勤務のランチに」「家族の健康を気遣う夕食に」といった具体的なシーンを画像で示すと、ユーザーは自分の生活に重ねて検討しやすくなります。
利用シーンの設計では、ターゲット顧客のペルソナを明確にし、「その人が一日のどのタイミングで商品を使うか」を解像度高くイメージすることが重要です。
3. 「お客様の声」で信頼性を補強する
Amazonにはレビュー機能が標準で備わっていますが、レビュー以外に商品画像内にも「お客様の声」を組み込むことで、ファーストビューの段階で信頼性を訴求できます。レビュー数が少ない商品や、新規参入カテゴリでは特に効果的です。
実際のレビュー文や星評価をデザインに落とし込む際は、Amazonの規約(過度な装飾の禁止、虚偽表現の禁止など)に抵触しない範囲で構成することが重要です。事実に基づく表現を心がけ、誇張は避けましょう。
4. 商品の特徴・ベネフィットを画像で簡潔に伝える
商品ページの説明文は、スマートフォンユーザーにはほとんど読まれないと言われています。そこで、画像1枚で「商品の特徴」「ユーザーが得られるベネフィット」を要約して伝えるという視点が重要です。
「○○だから△△できる」というBefore→Afterの構造で伝えると、ユーザーは購入後のメリットをイメージしやすくなります。たとえば「電子レンジで5分加熱するだけだから、忙しい平日でも栄養バランスの取れた食事が摂れる」といった形で、機能とベネフィットをセットで提示するのがコツです。
商品画像改修で陥りがちな失敗パターン
最後に、商品画像改修を進める際に注意したい失敗パターンを3つご紹介します。
1. 一気に全商品を改修してしまう
今回の事例のように、最初は一部の商品に絞って改修し、効果検証を行うのがおすすめです。全商品を一気に改修すると、市況の影響なのか改修の影響なのかが判別できなくなり、再現性のあるノウハウが蓄積されません。「テスト商品 → 検証 → 全展開」というステップを踏むことで、施策の精度が高まります。
2. 単月の数値だけで判断する
今回の事例でも、改修後の単月CVRだけを見ると「商品Bは下がっている」と判断してしまいがちです。しかし、未改修商品の市況平均と比較することで、初めて改修効果が見えてきます。比較対象(コントロール群)を持つことが、効果検証の精度を高めるカギです。
3. 楽天市場とAmazonの違いを無視する
モール間の横展開は有効ですが、Amazonには「テキスト過多な画像はサジェスト・検索で不利になる可能性がある」「メイン画像は背景白指定」など独自のガイドラインがあります。横展開する際は、Amazonの規約に準拠した形に調整することが前提です。サブ画像はデザインの自由度が高い一方、メイン画像は規約遵守が必須となるため、両者を切り分けて設計しましょう。
まとめ:商品画像はCVR改善の打ち手として優先度が高い
今回ご紹介した事例から見えてきたポイントを整理します。
- 商品画像の改修は、CVR改善の打ち手として効果が出やすい施策のひとつ
- 楽天市場など他モールで効果が出ている画像をAmazonに横展開するのは有効な選択肢
- 利用シーン、お客様の声、ベネフィット訴求などをバランス良く盛り込む
- 効果検証では、未改修商品との比較(コントロール群)を必ず設けて判断する
- 市況の影響を含めて判断することで、施策の本当の効果が見えてくる
商品画像の改修は、広告費を増やさずにCVRを改善できる可能性が高い施策です。市況や値上げの逆風下でも成果を出せる可能性があるため、Amazon運営でCVRや売上の伸び悩みを感じている方は、ぜひ一度商品画像の改修を検討してみてはいかがでしょうか。
「Amazonの商品画像をどう改善すればCVRが上がるか分からない」「楽天とAmazonで施策の使い分けがうまくできない」「何から改善すればいいか分からない」「やりたいことはあるが手が回らず困っている」 こんなお悩みはありませんか?
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