【2026年最新】Amazonプライムデー対策ガイド|売上最大化の全手順を解説

株式会社Proteinum ECコンサルタントマネージャー
「Amazonプライムデーに向けて何を準備すればよいのか、具体的な対策が分からない」とお悩みではありませんか?
Amazonプライムデーは年に1度だけ開催される超大型セールイベントであり、購買意欲の高いプライム会員が大量に流入する絶好の販売機会です。しかし、事前準備や期間中の広告運用、終了後のフォローまで含めた一貫した対策を講じなければ、本来得られるはずの売上を取りこぼしてしまいます。
この記事は、これまでの支援実績が1,000社以上、広告運用実績年間10億円以上の弊社(Proteinum)が、プライムデーの基本概要から、前・中・後それぞれのフェーズで実施すべき具体的な対策、さらには商品選定や広告活用のポイントまで、セラーが売上を最大化するための全手順を網羅的に解説します。
【この記事の対象者】
- Amazonプライムデーで売上を最大化したいセラー
- プライムデーに向けた具体的な準備手順を知りたいEC担当者
- Amazon広告の活用方法やFBAの導入を検討している事業者
【この記事を読んでわかること】
- Amazonプライムデーの基本的な仕組みとセールの種類
- プライムデー「前・中・後」の各フェーズで実施すべき対策の全体像
- 広告運用・在庫管理・商品選定における具体的な施策と注意点
- プライムデーを起点にした年間売上計画の考え方
Contents
- Amazonプライムデーとは?
- Amazonプライムデーの対策がセラーにとって重要な理由とは?
- Amazon年間イベントを踏まえたプライムデー対策の位置づけとは?
- Amazonプライムデー”前”に実施すべき対策の手順とは?
- Amazonプライムデー”期間中”に実施すべき対策とは?
- Amazonプライムデー”終了後”に実施すべき対策とは?
- Amazonプライムデーの対策で忘れがちな注意点とは?
- Amazonプライムデーに出品する商品の選び方と対策の考え方とは?
- Amazonプライムデーの対策で活用すべきAmazon広告とは?
- Amazonプライムデーの対策に関するよくある質問
- Amazonプライムデーの対策についてのまとめ
Amazonプライムデーとは?

Amazonプライムデーの対策を進めるにあたり、まずはイベントの基本的な仕組みを正しく理解しておくことが不可欠です。プライムデーは他のAmazonセールとは異なる特性を持っており、その特性を踏まえた上で施策を設計することが、売上最大化への第一歩となります。ここでは開催時期や過去の実績、期間中に実施されるセールの種類について整理します。
Amazonプライムデーの開催時期と過去の実績
Amazonプライムデーは、年に1度開催されるAmazonプライム会員限定の大型セールイベントです。2015年にAmazon創業20周年を記念して初開催されて以降、毎年実施されています。
直近の2025年は、本セールが7月11日(金)0:00〜7月14日(月)23:59の4日間にわたって開催されました。これまでの2日間開催から初めて4日間に延長されたことが大きなトピックです。さらに本セール開始前の7月8日(火)〜7月10日(木)には先行セールも3日間実施され、実質7日間の大型セールとなりました。
売上面でも大きな実績を残しており、Amazonは2025年のプライムデーが過去最大の売上高になったと発表しています。米国ではプライムデーを含む期間中の小売業者全体のオンライン売上高が前年比30.3%増の241億ドルに達しました。広告面では、CPC(クリック単価)が通常時と比べて平均1.2〜1.3倍に上昇したというデータもあり、セラー間の競争激化が数値にも表れています。
【2026年は6月開催の可能性】
なお、2026年のプライムデーについては注目すべき動きがあります。2026年3月12日付のBloombergの報道によると、Amazonはプライムデーの開催時期を従来の7月から6月へ前倒しする方針であり、開催時期は6月下旬となる見通しです。Amazon広報担当者は本件についてコメントを差し控えており、公式発表はまだ行われていませんが、セラーとしては例年よりも1ヶ月早い4月〜5月から対策準備を開始する必要があるかもしれません。
※Bloomberg報道
https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-03-12/TBT0M7T96OSZ00
特選タイムセールの特徴
プライムデー期間中に実施されるセールの1つが「特選タイムセール」です。これはプライムデーのメインともいえるセールです。
特選タイムセールでは、ジャンルランキング上位の人気商品やレビュー評価の高い商品が特別価格で提供されるため、ユーザーからの注目度が非常に高いことが特徴です。購入数量に制限はなく、実施期間中であれば表示された割引価格で好きなだけ購入できます。ただし、人気商品は早期に売り切れとなるケースも多いため、ヘビーユーザーほどこまめに対象商品をチェックしています。
数量限定タイムセールの特徴
もう1つのセールが「数量限定タイムセール」です。こちらはその名の通り、時間と数量を限定して実施されるセールとなります。対象商品は家具・家電から日用品・食品まで幅広いジャンルにわたります。
このセールには独自のルールがあり、カートに追加後15分以内に注文を確定させる必要があります。15分を超過すると通常価格に戻ってしまうため、ユーザーの購入判断が素早くなる傾向があります。また、特別な記載がない限り1人1点限りの購入制限も設けられています。こうした希少性の演出により、ユーザーの購入意欲がさらに高まりやすいセール形式です。
先行セールの仕組み
2023年からは、プライムデー本番に先駆けて「プライムデー先行セール」が実施されるようになりました。2025年の場合は本セール開始3日前の7月8日(火)0:00〜7月10日(木)23:59まで実施されています。
先行セール対象商品はプライムデー期間中も引き続き販売されるため、実質的にセール期間が大幅に延長される形となります。2025年は先行セール3日間+本セール4日間の計7日間のセールとなりました。ただし在庫がなくなり次第終了となるため、人気商品は先行セール段階で売り切れになるケースもあります。
先行セールと本セールの間に価格差はほとんどないとされており、対象商品のうち6〜7割が先行セールの初日からセール価格で登場します。セラーとしては、先行セール期間から流入が増加することを見越し、在庫確保や広告設定を前倒しで完了させておく必要があります。
Amazonプライムデーの対策がセラーにとって重要な理由とは?

Amazonプライムデーには購買意欲の高いユーザーが大量に流入するため、「特に何の対策をしなくても」通常時よりも商品が売れやすくなる傾向があります。しかし、対策の有無によって得られる成果には大きな差が生まれます。ここでは、なぜプライムデー対策が重要なのかを3つの観点から解説します。
「売れる時にもっと売る」がEC運営の鉄則
EC運営において最も重要な考え方の1つが、「売れる時に、もっと売る」という意識です。Amazonプライムデーは、普段からAmazonを頻繁に利用するプライム会員が年に1度の特別セールとして心待ちにしているイベントです。そのため、ユーザーの購買意欲は通常時と比較して格段に高まっています。
しかし、競合セラーも同様にこの機会を狙って徹底した対策を講じています。何の準備もせずにセールを迎えた場合、対策を行っていれば獲得できたはずの顧客や売上を競合に奪われてしまうことになります。特に在庫切れや商品ページの最適化不足は、貴重な販売機会の損失に直結するため、事前の準備が不可欠です。
また、普段あまり注文の入らない商品であっても、セール時には予想以上の売れ行きを記録する場合があります。準備が不十分なままセールを迎えると、需要が上回って在庫切れを起こし、Amazonからの評価低下にもつながるため注意が必要です。
セール後の検索順位の底上げ効果
プライムデー対策が重要である理由は、期間中の売上アップだけではありません。プライムデー終了後の検索順位向上という副次的な効果も大きなメリットです。
Amazonの検索アルゴリズムは、直近の販売実績を重視して検索順位を決定する仕組みになっています。プライムデーでしっかりと販売実績を積み上げることで、セール終了後も検索結果の上位に表示されやすくなり、カート獲得率の向上にもつながります。つまり、プライムデーは単発の売上イベントではなく、その後の売上基盤を底上げするためのブースト機会として捉えるべきです。
レビュー獲得による中長期的な売上拡大
販売数が増えるということは、それに比例してレビュー投稿の機会も増加することを意味します。Amazonにおいてレビューは購入判断に大きな影響を与える要素であり、高評価レビューが増えれば商品ページの転換率(CVR)が向上し、さらなる売上拡大につながります。
また、レビュー数の増加はAmazon SEOにおいてもプラスの評価要因となるため、検索順位の維持・向上にも寄与します。プライムデーで得た販売実績とレビューは、その後数ヶ月間にわたって売上を押し上げる中長期的な資産となるのです。
Amazon年間イベントを踏まえたプライムデー対策の位置づけとは?

Amazonプライムデーの対策を最大限に活かすためには、プライムデー単体ではなく、Amazon全体の年間イベントスケジュールを俯瞰した上で計画を立てることが重要です。年間を通じた売上計画の中にプライムデーを位置づけることで、各イベントの成果を相互に活かすことが可能になります。
Amazonの主要セールイベント一覧
Amazonでは年間を通じて複数の大型セールが開催されています。以下にそれぞれの特徴を整理します。
| セール名 | 開催時期 | 対象ユーザー | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| Amazon初売りセール | 1月(1月1日〜数日間) | 全ユーザー | Amazon福袋が目玉。年始の購買需要を取り込める |
| Amazonプライムデー | 例年7月中旬(2026年は6月下旬の可能性) | プライム会員限定 | 年間最大級のセール。10〜50%の高割引率 |
| プライム感謝祭 | 10月頃 | プライム会員限定 | 2023年初開催。プライムデーに次ぐ規模 |
| Amazonブラックフライデー | 11月下旬 | 全ユーザー | 非会員も参加可能。年末商戦の大型セール |
※Amazonサイバーマンデーは2020年の「Amazonブラックフライデー&サイバーマンデー」での連続開催を最後に、単独セールとしては開催されていません(単独開催の最後は2019年)。2021年以降はサイバーマンデーの期間を吸収する形でブラックフライデーのセール期間が延長されており、今後も単独開催の見込みは低い状況です。
※Amazon公式セール情報ページ
https://www.amazon.co.jp/events/monthlydeals
年間を通じた売上計画の立て方
上記の通り、10月〜1月にかけてはプライム感謝祭・ブラックフライデー・初売りセールと大型イベントが連続する期間です。仮にプライムデーで十分な成果が得られなかったとしても、これらのセールで挽回することが可能です。
重要なのは、各セールを個別のイベントとして捉えるのではなく、年間全体で売上を最大化するための「連続した施策」として設計することです。プライムデーで蓄積した販売実績やレビューを活かして秋冬のセールに臨み、初売りセールでさらに勢いを加速させるという年間サイクルを意識しましょう。
また、ユーザーの中には「セール時に普段手が届かない高額商品を購入したい」と考えている層も存在します。家電製品やデジタルデバイス、日用品の定期購入便など、セール需要が高い商品カテゴリを把握し、年間を通じた在庫計画や販促計画に反映させることが成功のカギとなります。
なお、2026年はプライムデーが6月下旬に前倒しされる可能性があるため、プライムデーとプライム感謝祭(10月)の間隔が従来よりも広がることになります。この間の売上を維持するために、8月〜9月のスマイルSALEなど中規模セールも含めた施策設計がこれまで以上に重要になるでしょう。
Amazonプライムデー”前”に実施すべき対策の手順とは?

Amazonプライムデーの成否を大きく左右するのが、セール開始前の事前準備です。2025年の弊社データでは、事前準備の質が高いセラーほど高い成果を残す傾向が明確に表れています。ここではプライムデー前に実施すべき対策を手順として整理します。
- 販売実績を分析して注力商品を選定する
- 商品ページを見直して改善する
- ストアページを充実させる
- Amazon SEO対策を見直す
- 在庫数を確保して商品情報に反映する
- FBA(フルフィルメント by Amazon)を導入する
販売実績を分析して注力商品を選定する
プライムデー対策の第一歩は、注力すべき商品の選定です。すべての取扱商品に対して完璧な対策を施すのは現実的ではないため、データに基づいて優先順位を決めることが重要になります。
具体的には、前年度のプライムデーにおける販売実績と直近数ヶ月の販売データを分析し、セール期間中に売上が伸びやすい商品を特定します。ここでポイントとなるのは、「売りたい商品」ではなく**「売れる商品」で勝負する**という考え方です。過去のデータで実績のある商品を中心に施策を設計した方が、良い結果を生みやすい傾向にあります。
また、可能であれば競合セラーの売れ筋商品も調査しておきましょう。競合が注力している商品カテゴリを把握することで、自社の注力商品やキーワード戦略に活かすことができます。
商品ページを見直して改善する
注力商品を選定したら、次に行うのが商品ページの見直し・改善です。プライムデーには大量のユーザーが流入するため、商品ページの完成度が転換率(CVR)に直結します。
「商品名」については、狙いたいキーワードを前方に配置し、隅付き括弧【】やパイプ|といった記号を適宜用いることで可読性を高めることがポイントです。キーワードの詰め込みすぎは逆効果になるため、ユーザーが一目で商品内容を把握できるバランスを意識しましょう。
「商品詳細(箇条書き)」については、スマートフォン表示を前提とした最適化が必須です。Amazonのスマホ表示では、5つの箇条書きのうちファーストビューで表示されるのは上部3つのみです。そのため、上位3つに最も重要な商品特徴や訴求ポイントを凝縮して記載する必要があります。
さらに、商品画像もCVRに大きく影響する要素です。メイン画像だけでなくサブ画像も含めて、商品の使用シーンやサイズ感、他商品との差別化ポイントが伝わる画像構成になっているか確認しましょう。
ストアページを充実させる
商品ページの改善と並行して、ストアページの充実にも取り組みましょう。プライムデー期間中はAmazon全体へのアクセスが急増するため、普段はあまり訪問されないストアページにもユーザーが流入する可能性があります。
ストアページにおいてチェックすべきポイントは、ブランドイメージとの一貫性、商品カテゴリの整理、ビジュアルの見栄えの3点です。ストアページに訪れたユーザーの離脱率を下げるために、ブランドの世界観が伝わるデザインと、目的の商品にたどり着きやすい導線設計を心がけましょう。
なお、仮に「プライムデーのセールに出品できない」「審査に落ちてしまった」「準備が間に合わなかった」などの事態が発生しても、プライムデーはAmazon全体へのアクセスそのものが増加するイベントです。ストアページを充実させておけば、「自社独自のセール開催」などの代替施策でユーザーの流入を取り込むことも可能です。
Amazon SEO対策を見直す
プライムデー期間中は特設ページからの流入も多いですが、検索流入が売上の主要な経路であることに変わりはありません。Amazon SEO対策は効果が表れるまでに時間がかかるため、セール開始の1〜2ヶ月前から着手することが重要です。
具体的な施策としては、以下の3つが有効です。
- 検索キーワードと商品ページの関連性を高める:商品名・箇条書き・検索キーワード欄にターゲットKWを適切に配置する
- スポンサー広告を出稿して販売実績を積み上げる:特定キーワードでの販売件数がSEO評価に影響するため、広告経由の販売も有効
- 高評価レビューの獲得に努める:レビュー数と評価はSEOの重要な指標。商品同梱のレビュー依頼カードなども活用する
AmazonのSEOについては以下の記事も参考に御覧ください。
在庫数を確保して商品情報に反映する
プライムデーでは想定以上の注文が入ることが珍しくないため、在庫数の確保は最優先で取り組むべき対策の1つです。在庫切れが発生すると、販売機会を逃すだけでなく、広告が表示されなくなる、SEO評価が下がるなど複数のマイナス影響が同時に発生します。
Amazon公式でも在庫数とSEOの関係性は公開されており、在庫が少ない商品はSEO評価が低下することが明示されています。通常時よりも多めに在庫を設定し、販売機会を逃さない体制を整えましょう。
特に注意が必要なのが、出品者出荷(自社配送)を選択している場合です。在庫数を商品情報に正しく反映しなければ、実際に在庫があっても受注がストップしてしまいます。在庫の「確保」だけでなく「反映」まで確実に完了させることが重要です。
FBA(フルフィルメント by Amazon)を導入する
プライムデー期間中の出荷作業の負担を軽減するために、FBA(フルフィルメント by Amazon)の導入を強くおすすめします。FBAを利用することで、商品の保管・注文処理・梱包・発送・返品対応をすべてAmazonに委託できるため、セラーの業務負担を大幅に削減できます。
FBA導入のメリットは業務効率化だけではありません。FBAを利用した商品にはPrimeマークが表示されるため、プライム会員に対する訴求力が向上します。プライム会員はお急ぎ便や日時指定配送が無料で利用できるため、同一商品や類似商品の比較検討時にFBA商品が選ばれやすい傾向があります。
また、FBA納品を行っている商品は検索結果で上位表示されやすい傾向にあるため、SEO面でも有利に働きます。さらに、FBAを利用しているセラーはプライムデーに参加しやすいともいわれており、出品条件のクリアにも寄与します。
ただし、プライムデー直前はFBAへの納品が集中するため、フルフィルメントセンターが混雑し、受領完了までの時間が通常よりも長くなる可能性があります。余裕を持った納品スケジュール(セール開始の2〜3週間前までに納品完了)を確保しましょう。
Amazonプライムデー”期間中”に実施すべき対策とは?

事前準備を万全に行った上で、プライムデー期間中にも適切な施策を実行することで売上をさらに伸ばすことが可能です。期間中は特に広告運用と販促施策の2軸が重要になります。ここでは、セール開催中に実施すべき4つの対策を解説します。
広告入札単価を調整する
プライムデー期間中に最も重要な施策の1つが広告入札単価の調整です。セール期間中は多くのセラーが売上最大化を目指して広告出稿を強化するため、入札単価が通常時よりも大幅に上昇します。2025年のデータでは、CPC(クリック単価)が通常時と比べて平均1.2〜1.3倍に上昇しており、競合の激しいカテゴリではそれ以上の上昇も見られました。
ここで重要なのは、注力商品と非注力商品で入札戦略を明確に分けることです。
注力商品の場合は、入札単価を引き上げて入札戦略を「固定入札額」に設定し、広告上位の枠を確保します。プライムデーでの販売実績がその後のSEO評価にも直結するため、期間中の利益率が多少下がっても販売件数を最大化する方針が有効です。
非注力商品の場合は、入札額を下げるか入札戦略を「ダウンのみ」に切り替えます。競合と同じようにCPCが上昇してしまうと、ROASが悪化するため、無駄な広告費の膨張を防ぐことが目的です。
キーワードを再選定して広告運用を最適化する
広告単価の調整と合わせて、キーワードの再選定も期間中に行うべき施策です。セール前に設定していたキーワードが、実際のセール期間中のユーザー行動と合致しているとは限りません。
具体的には、広告レポートからCVが発生しているキーワードを確認し、成果の出ているキーワードに予算を集中させます。一方で、プライムデー後も育てていきたいキーワードがある場合は、CVの可能性が高いキーワードや検索ボリュームの大きいキーワードも並行して対策しましょう。
また、競合セラーが自社の指名キーワード(ブランド名)に広告を出稿してくるケースもあります。自社の指名キーワードは確実に確保しつつ、キーワード戦略を組み立てることが重要です。
自社セールやクーポン配布を実施する
特選タイムセールや数量限定タイムセールに参加しない・できない商品であっても、自社独自のセールやクーポン配布によって売上を伸ばすことが可能です。
プライムデーに訪れるユーザーの多くは、商品選定のポイントとして「値下げされているかどうか」を強く意識しています。そのため、プライムデー対象商品でなくても、クーポンが配布されている商品やお得な価格設定がされている商品は選ばれやすい傾向にあります。
期限付きのクーポンを発行してお得感を演出する、複数商品のまとめ買い割引を設定するなど、ユーザーの購買意欲を後押しする施策を積極的に実施しましょう。
ポイントアップキャンペーンを活用する
プライムデーに併せて、Amazon側でも「ポイントアップキャンペーン」が実施されます。2025年は最大18%のポイント還元が設定されており、ユーザーにとっては大きな購入動機となっていました。
セラーとしては、このポイントアップキャンペーンの存在を商品ページやストアページ内で訴求することで、ユーザーの購入決定を後押しできます。「ポイント還元でさらにお得」というメッセージは、迷っているユーザーの背中を押す強力な材料となります。
Amazonプライムデー”終了後”に実施すべき対策とは?

プライムデーの成果を一時的なものに終わらせないためには、セール終了後の対応が極めて重要です。プライムデーで得た勢い(販売実績・検索順位の上昇・新規顧客)をいかに維持・活用するかが、その後数ヶ月間の売上を左右します。
広告予算を段階的に縮小する
プライムデー終了後は広告予算を縮小していく必要がありますが、急激な削減は避けるべきです。セール直後も商品の売れ行きが良い状態が続く傾向にあるため、広告を一気に止めてしまうと、せっかく上昇した検索順位やカート獲得率が急落してしまいます。
目安としては、「セール後3日間はセール期間中の80%程度に、1週間後には50%程度に」というように、段階的に縮小していくイメージが有効です。販売データを見ながら、売上の減少ペースに合わせて広告費を調整していきましょう。
販売データを分析して次回戦略に活かす
セール終了後は、プライムデー期間中の販売データを多角的に分析することが重要です。具体的には、以下の観点からデータを振り返ります。
- 商品別の売上実績:注力商品の目標達成度、想定外に売れた商品の有無
- 広告パフォーマンス:キーワード別のCVR・ROAS・CPC推移
- 在庫状況:在庫切れが発生した商品の有無とタイミング
- レビュー:セール期間中に獲得した新規レビューの数と評価
これらのデータをもとに、今後のプライム感謝祭やブラックフライデーに向けた商品ラインナップの見直し、広告戦略の改善、在庫計画の修正を行いましょう。プライムデーの振り返りは、次回セールの成功に直結する最も重要な工程の1つです。
在庫補充とFBA活用で勢いを維持する
セール期間中に大量の商品が売れた後は、速やかな在庫補充が必要です。在庫切れのまま放置すると、せっかく上昇した検索順位が急激に下落してしまいます。
特にFBAを利用している場合は、セール後にFBA倉庫の在庫が大幅に減少しているはずです。セール終了後できるだけ早いタイミングでFBA納品を行い、在庫を回復させましょう。FBA商品として販売を継続することで、Primeマーク表示や配送品質の維持を通じて、通常時の売上基盤を強化できます。
Amazonプライムデーの対策で忘れがちな注意点とは?

プライムデーの対策では、商品ページの最適化や広告運用に注力するセラーが多い一方で、見落とされがちな注意点も存在します。ここでは、特に自社配送を利用しているセラーが気をつけるべきポイントと、リスクヘッジの手法について解説します。
在庫数の商品情報への反映漏れ
前述の通り、自社配送(出品者出荷)を行っているセラーにとって特に注意すべきなのが、在庫数の商品情報への反映漏れです。倉庫に十分な在庫があったとしても、Amazon上の商品情報に在庫数が正しく反映されていなければ、システム上は在庫切れと判断され、受注がストップしてしまいます。
この問題はFBAを利用していれば発生しませんが、自社配送の商品がある場合はセール開始前に必ず在庫数の反映状況を確認しておきましょう。特にプライムデーのように短期間で大量の注文が入るイベントでは、わずかな設定ミスが大きな機会損失につながります。
出荷遅延によるアカウント健全性の低下
自社配送で大量の注文を一度に受けた場合、通常の出荷体制では発送が遅れてしまうリスクがあります。「セール時だから仕方ない」と考えるセラーもいるかもしれませんが、出荷遅延はAmazonのアカウント健全性スコアに直接的な悪影響を及ぼします。
アカウント健全性が低下すると、カート獲得率の低下や最悪の場合はアカウント停止にもつながる恐れがあるため、セール期間中の出荷体制を事前に強化しておくことが必要です。具体的には、セール期間中の人員増強や、出荷作業のシフト体制の見直しなどが考えられます。
FBAと自社配送を組み合わせたリスクヘッジ
上記のリスクを軽減するための有効な手法が、FBAと自社配送の併用です。基本的にはFBAを活用して出荷負担を軽減しつつ、FBA納品分の在庫がゼロになった場合に自社配送へ切り替えるという運用を想定しておきます。
FBA在庫が切れたタイミングで自社配送に切り替えれば、商品の受注を止めることなく販売実績を積み上げ続けることが可能です。自社配送に切り替わった分の配送負担は増えますが、プライムデーはわずか数日間のイベントです。販売機会を失わないことを最優先に考え、事前に自社配送への切り替えシナリオを準備しておきましょう。
なお、FBA納品がプライムデーに間に合わないと判明した場合も、自社配送で販売を開始しておくことでセール期間中の販売機会を確保できます。理想はFBA100%ですが、現実的なリスクを見据えた柔軟な配送戦略が重要です。
Amazonプライムデーに出品する商品の選び方と対策の考え方とは?

プライムデーの対策において、どの商品を出品するかの判断は売上を大きく左右する重要な要素です。すべての商品がプライムデーに適しているわけではなく、セールイベントの特性に合った商品を選定することで、限られたリソースを最大限に活かすことができます。ここでは、プライムデーへの出品に向いている商品・向いていない商品の特徴と、出品できない場合の対策について解説します。
プライムデー出品に向いている商品の特徴
プライムデーへの出品が特に効果的な商品には、以下のような特徴があります。
1つ目は、リピート購入が期待できる商品です。プライムデーで初めて自社商品を購入したユーザーが、その後も継続的に購入してくれればLTV(顧客生涯価値)が向上します。日用品や消耗品、食品など定期的な購入サイクルが見込める商品は、セール時の一時的な売上だけでなく中長期的な収益につながるため、プライムデーとの相性が良いといえます。
2つ目は、季節性のある商品です。プライムデーは例年7月(2026年は6月下旬の可能性)に開催されるため、夏に需要が高まる商品は特に売れやすい傾向があります。アウトドア用品、冷感グッズ、UV対策商品、飲料関連など、季節需要と合致する商品を積極的にエントリーしましょう。
3つ目は、レビュー評価の高い商品です。ECモールで商品を購入するユーザーの多くはレビューを重視して購入判断を行います。特にプライムデーは新規顧客を獲得する絶好の機会であり、まだブランドを知らないユーザーに対しては高評価レビューが最も有効な信頼材料となります。自社商品の中で最もレビュー数が多く、評価の高い商品を優先的にエントリーすることをおすすめします。
プライムデー出品に向いていない商品の特徴
一方で、プライムデーとの相性が良くない商品も存在します。
1つ目は、高額すぎる商品です。プライムデーのユーザーは「お得に買い物をしたい」という動機で訪れているため、数万円〜数十万円クラスの高額商品は衝動的な購入が起こりにくい傾向にあります。高額商品は購入タイミングが慎重に検討されるため、短期間のセールイベントでは十分な効果が得られないケースがあります。
2つ目は、専門性の高い商品です。特定の業種や趣味に特化した専門性の高い商品は、ニーズが発生するタイミングが限られており、プライムデーをきっかけに突発的に購入されることは少ないのが実情です。こうした商品はプライムデーへのエントリーよりも、通常時のSEO対策や専門メディアでの露出強化に注力した方が効果的でしょう。
出品できない商品への対策方法
プライムデーのセールにはすべてのセラーが自由に出品できるわけではありません。Amazonは直近の販売実績やカスタマーレビューなどの基準をもとに出品の可否を判断しており、条件を満たさない場合はエントリーが承認されないこともあります。
しかし、プライムデーに出品できなかったからといって、対策が不要というわけではありません。前述の通り、プライムデー期間中はAmazonプラットフォーム全体へのアクセスが急増するため、以下のような代替施策で売上を確保することが可能です。
- 自社独自のセールを開催する:プライムデー対象商品でなくても、独自の割引やキャンペーンでユーザーを取り込む
- クーポンを発行する:期間限定クーポンの配布で「お得感」を演出し、購買意欲を刺激する
- ストアページで特集ページを作成する:プライムデーに合わせた特集コーナーを設け、自社商品への導線を強化する
プライムデーへの出品が叶わなくても、アクセス増加の恩恵を最大限に活かす工夫を怠らないことが重要です。
Amazonプライムデーの対策で活用すべきAmazon広告とは?

Amazonプライムデーで売上を最大化するための最も強力な武器の1つがAmazon広告です。プライムデー期間中は通常時よりもさらに購買意欲の高いユーザーが集まっているため、広告を効果的に活用することで、狙ったキーワードの検索1ページ目に商品を表示させ、売上を大幅に伸ばすことができます。ここでは、プライムデーで特に活用すべき広告の種類と運用のポイントを解説します。
スポンサープロダクト広告の活用法
プライムデー対策において最も基本となるのがスポンサープロダクト広告です。これは検索結果ページや商品詳細ページに表示される広告で、ユーザーが特定のキーワードで検索した際に自社商品を上位に露出させることができます。
Amazonには膨大なユーザーデータが蓄積されており、検索行動や閲覧履歴からユーザー1人ひとりに適した広告を自動で配信する仕組みが整っています。そのため、広告運用の経験が浅いセラーでも一定の成果が得られやすいのが特徴です。
ただし、プライムデー期間中はスポンサープロダクト広告だけでは不十分な場合もあります。2025年のデータでは、スポンサーブランド広告(SB)、スポンサーブランド動画広告(SBV)、スポンサーディスプレイ広告(SD)を組み合わせた多面的な広告戦略を展開したセラーが、より高い成果を残す傾向にありました。予算に余裕がある場合は、複数の広告タイプを併用してあらゆるユーザー接点でCV獲得を狙う戦略を検討しましょう。
以下に、プライムデーで活用すべき主な広告タイプの特徴を整理します。
| 広告タイプ | 主な配信面 | 特徴 |
|---|---|---|
| スポンサープロダクト広告(SP) | 検索結果・商品詳細ページ | 最も基本的な広告。キーワード検索時に商品を上位表示させる |
| スポンサーブランド広告(SB) | 検索結果上部 | ブランドロゴと複数商品を一括で表示。ブランド認知向上に有効 |
| スポンサーブランド動画広告(SBV) | 検索結果内 | 動画形式で商品を訴求。視認性が高く、CVR向上に寄与 |
| スポンサーディスプレイ広告(SD) | 商品詳細ページ・外部サイト | 競合商品ページへの露出や、リターゲティング配信が可能 |
注力商品と非注力商品で入札戦略を分ける方法
さきほども触れましたが、広告運用においては注力商品と非注力商品で戦略を明確に分離することが成功のカギを握ります。ここでは具体的な設定方法をもう一段掘り下げて解説します。
注力商品の入札戦略としては、入札単価を通常時の1.5〜2倍程度に引き上げた上で、入札戦略を「固定入札額」に設定します。固定入札額にすることで、Amazonのアルゴリズムによる自動調整を排除し、確実に検索上位の広告枠を確保することが可能です。プライムデーはわずか数日間のイベントであるため、短期間で販売実績を最大化することを最優先に考えましょう。
非注力商品の入札戦略としては、入札額を下げるか入札戦略を「ダウンのみ」に設定します。「ダウンのみ」にすることで、CVの見込みが低い場合にAmazonが自動的に入札額を引き下げてくれるため、広告費の無駄遣いを抑制できます。
なお、2025年のプライムデーではセールエントリー済みの商品にのみ表示される「プライムデーセールバッジ」がCVRに大きく影響しました。このバッジが表示されない商品はCVRが1.5〜2%程度低下する傾向が見られたため、セールエントリーの有無も広告戦略に反映させる必要があります。
Amazonプライムデーの対策に関するよくある質問
Q1:Amazonプライムデーとは?
A1:Amazonプライムデーとは、年に1度開催されるAmazonプライム会員限定の大型セールイベントです。 例年7月中旬に開催されてきましたが、2026年は6月下旬への前倒しが報じられています。期間中は人気商品や高額商品が10〜50%の割引率で販売され、Amazon最大規模のセールイベントとして多くのユーザーが参加します。2025年は先行セール3日間+本セール4日間の計7日間にわたって開催され、過去最大の売上高を記録しました。
Q2:プライムデー対策はいつから始めるべき?
A2:遅くともセール開始の2ヶ月前から準備を開始すべきです。 Amazon SEO対策は効果が表れるまでに時間がかかるため、早めの着手が重要です。FBA納品もセール直前は混雑するため、2〜3週間前までに完了させる必要があります。2026年のプライムデーが6月下旬開催となった場合、4月中には準備を開始しておくことをおすすめします。具体的には、注力商品の選定・商品ページの最適化・在庫確保・FBA納品・広告戦略の立案を順次進めていきましょう。
Q3:プライムデーに出品できないセラーはどうすればよい?
A3:自社独自のセールやクーポン配布を行うことで、プライムデーのアクセス増加を活用できます。 プライムデーはAmazonプラットフォーム全体のトラフィックが急増するイベントであるため、セールに直接出品できなくても恩恵を受けることは可能です。期間限定クーポンの発行やストアページでの特集展開、ポイントアップの訴求などを実施し、流入したユーザーの購買を促しましょう。
Q4:プライムデーで広告費はどのくらい増やすべき?
A4:注力商品については、通常時の1.5〜2倍程度の入札単価を目安に設定することが推奨されます。 プライムデー期間中はCPCが通常時の1.2〜1.3倍に上昇するため、通常の入札額では広告が十分に露出されない可能性があります。ただし、すべての商品で一律に広告費を増やす必要はありません。注力商品に予算を集中させ、非注力商品は入札戦略を「ダウンのみ」に切り替えるなど、メリハリのある広告運用を心がけましょう。
Amazonプライムデーの対策についてのまとめ
いかがでしたでしょうか。ここまでAmazonプライムデーの対策について解説してきました。
プライムデーは年に1度の大型セールイベントであると同時に、その後の売上基盤を構築するための重要なブースト機会です。本記事でお伝えした内容の要点を以下に整理します。
- プライムデーの基本:プライム会員限定の年1回の大型セール。2025年は先行セール含め計7日間開催され過去最大の売上を記録。2026年は6月下旬への前倒しが報じられている
- 対策が重要な理由:「売れる時にもっと売る」がEC運営の鉄則。プライムデーでの販売実績は、セール後の検索順位向上・カート獲得率改善・レビュー増加につながる中長期的な資産となる
- 年間イベントの位置づけ:プライムデーを単発イベントではなく、プライム感謝祭・ブラックフライデー・初売りセールを含む年間売上計画の中で捉えることが重要
- セール前の対策:注力商品の選定、商品ページ・ストアページの最適化、Amazon SEO対策の見直し、十分な在庫確保と商品情報への反映、FBAの導入が必須の準備項目
- セール中の対策:注力商品と非注力商品で入札戦略を分けた広告運用、キーワードの再選定、自社セール・クーポン配布・ポイントアップキャンペーンの活用が売上を左右する
- セール後の対策:広告予算の段階的な縮小、販売データの多角的な分析、在庫補充とFBA活用による検索順位の維持がセール後の成長を支える
- 忘れがちな注意点:在庫数の商品情報への反映漏れ、出荷遅延によるアカウント健全性の低下に注意。FBAと自社配送の併用によるリスクヘッジが有効
- 商品選定のポイント:リピート購入が見込める商品、季節性のある商品、レビュー評価の高い商品がプライムデー向き。高額すぎる商品や専門性の高い商品は不向き
- Amazon広告の活用:スポンサープロダクト広告を基本としつつ、SB・SBV・SD広告を組み合わせた多面的な戦略が効果的。セールバッジの有無もCVRに影響する
プライムデーの対策は範囲が広く、すべてを自社だけで対応するのは容易ではありません。特に初めてプライムデーの対策に取り組むセラーの方は、専門家のサポートを活用することも有効な選択肢です。
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