Amazon特選タイムセールとは?参加条件やメリット、売上を最大化する方法を徹底解説

株式会社Proteinum 代表取締役
プロテーナムでは、楽天、amazon、自社EC、Yahoo!ショッピングを中心に、データに基づく圧倒的な成果にこだわった支援を行っている。ナショナルブランドを中心に累計1,000社以上の支援と年間広告費10億円以上の運用実績を持ち、独自のEC運用支援システム「ECPRO」も提供している。
この記事は、これまでの支援実績が1,000社以上、広告運用実績年間10億円以上の弊社(Proteinum)がAmazonの特選タイムセールについて参加条件やメリット、売上を最大化する方法を徹底解説します。
【この記事の対象者】
- Amazon売上を爆発させたい事業者様
- 特選タイムセールの招待基準や参加条件を正確に知りたい方
- セールを機に検索順位を上げ、長期利益を狙う担当者様
【この記事を読むことで得られること】
- 審査落ちを防ぐ正確な参加要件と申請手順がわかる
- 売上を最大化する「広告×スマホ最適化×クーポン」の具体策がわかる
- 販売実績を検索順位に定着させ、平常時の売上も底上げできる
Contents
Amazonの特選タイムセールとは?

Amazonで開催されるタイムセールには複数の種類がありますが、その中でも「特選タイムセール」は、24時間限定で開催される最も露出レベルが高いセールの一つです。
招待を受けた商品のみがエントリーできる24時間限定のタイムセール
大きな特徴は、出品者が自ら申請する「数量限定タイムセール」とは異なり、Amazon側から「招待」を受けた商品のみがエントリーできる点にあります。原則として1カテゴリーにつき1日に数件程度しか選出されないため、希少性が高く、Amazonのトップページやセール専用ページにおいて最優先で掲載されます。
Amazonのタイムセールの種類とは?
他のタイムセールについては以下記事でも解説していますので、併せてご確認ください!
Amazonの特選タイムセールに参加するメリットとは?

特選タイムセールへの選出は、単なる一時的な売上のスパイク(急上昇)を作るだけではなく、ブランド認知の拡大や中長期的なアカウントの健全性維持においても極めて大きな意義を持ちます。 Amazonにおける最上位のセール枠を活用することで得られる具体的なメリットを、以下の3つの観点から詳細に解説します。
| メリットの項目 | 主な特徴・仕組み | 期待できる効果 |
| 1. 強力な露出機会の確保 | ・特設ページの最上部掲載 ・ほしい物リスト登録者への通知 ・トップページ等での優先表示 | ・潜在顧客への認知拡大 ・新規顧客の効率的な獲得 ・カテゴリー内シェアの奪取 |
| 2. クリック率(CTR)の向上 | ・検索結果への専用バッジ付与 ・「厳選商品」としての信頼性 ・競合他社との視覚的な差別化 | ・検索からの流入数最大化 ・広告運用コストの抑制 ・ブランドへの信頼感醸成 |
| 3. 転換率(CVR)の改善 | ・カウントダウンによる緊急性演出 ・最安値を保証する圧倒的なお得感 ・セール訴求による購買障壁の除去 | ・カゴ落ち防止 ・短期間での販売実績 |
1. Amazonトップページやセール専用ページへの強力な露出
特選タイムセールに選出される最大の恩恵は、Amazon内のあらゆる集客導線において「最優先」で表示される点にあります。通常、自社商品への流入は検索結果や広告枠に依存しますが、特選タイムセール期間中はAmazonが用意した巨大な集客トラフィックの恩恵をダイレクトに受けることが可能です。
- 特設ページの最上部掲載:数千万人が訪れるセール専用ページの目立つ枠に固定。
- パーソナライズ通知:ほしい物リスト登録者等へAmazonからプッシュ通知が届く。
- 潜在顧客へのリーチ:検索行動前の「お得な商品を探している」層へアプローチ。
この圧倒的なインプレッション(露出)は、普段は自社の商品に接点がない潜在顧客層へも強力に作用します。特に新商品の認知拡大や、競合が多いカテゴリーでのシェア奪取において、この露出効果は他の施策では代替できないほどのインパクトをもたらします。
2. 検索結果での「特選タイムセール」バッジによるクリック率(CTR)向上
セール期間中、検索結果一覧に表示される商品カードには、視認性の高いオレンジ色の「特選タイムセール」バッジが付与されます。このバッジは単なる装飾ではなく、ユーザーのクリック挙動に対して以下のような心理的・機能的影響を与えます。
- 圧倒的な視認性:検索結果の数十の商品群の中で、ユーザーの視線を瞬時に奪う。
- 社会的証明の付与:Amazonが厳選した優良商品であるという「信頼の証」として機能。
- 競合との差別化:セール未実施の競合他社に対し、視覚的・心理的優位に立てる。
これら複数の要因が重なり、クリック率(CTR)は通常時の数倍に跳ね上がることも珍しくありません。バッジの存在そのものが強力な広告塔となり、広告運用コストを抑えながらも効率的な集客を実現できるのが特選タイムセールの強みです。
3. お得感の訴求による転換率(CVR)の大幅な向上
流入したユーザーを確実に購買へ繋げる「転換率(CVR)」においても、特選タイムセールは非常に強力な武器となります。商品詳細ページでは通常時とは異なるセール専用のインターフェースが適用され、ユーザーの購買決定プロセスを強力に加速させます。
- 緊急性の演出:ページ上に表示される「カウントダウンタイマー」が即時購入を促す。
- 価格の透明性:過去の最低価格からの割引率が強調され、最安値である確信を与える。
- 購買障壁の除去:大幅な割引と高い評価の組み合わせにより、購入の迷いを払拭。
特選タイムセールは、Amazonの厳しい審査を経て「直近30日間の最低価格」を下回ることが条件となるため、ユーザーは価格比較の手間をかけずに「今が買い時である」と判断できます。
Amazonの特選タイムセールの選出基準と参加条件とは?

Amazon特選タイムセールの参加には、Amazonからの「招待メールの受け取り」と「参加条件を満たした商品でセールへのエントリー」が必要になります。
本章では、Amazon特選タイムセールの参加条件と選出基準を詳しく説明します。
Amazon特選タイムセールの選出基準とは?
特選タイムセールは出品したいからといって、自由に参加できるわけではありません。Amazonの特選タイムセールへ参加するには、Amazonから招待メールが届かなければなりません。
選出される基準については非公表ですが、以下4つを満たしていると招待される傾向があるようです。
- Amazonの売れ筋商品
- レビューが0、または星3.5以上の商品
- 出品者の評価が高い
- 25%以上の値引きがされている
Amazon特選タイムセールの参加条件とは?
またAmazonから特選タイムセールの招待メールが届いても、そもそも参加条件を満たさなければ、タイムセールに参加することはできません。
参加には以下の条件を満たしておく必要があります。
- 原則25%OFF以上
- レビュー★4以上、もしくはレビューが無いこと
- 4週間以上の販売履歴があること
- 直近4週間の販売価格から25%OFF以上であること
- 商品紹介コンテンツが作成されていること
- 在庫処分品ではない商品であること
- ある程度の販売見込みがある商品であること
- Amazon内の出品者の中で最低価格であること
- 直近でセールを開催した日から4週間以上であること
- 再出品の場合は前回のタイムセールと同価格であること
Amazonの特選タイムセール申請の3つの手順とは?

特選タイムセールは、セラーセントラルから任意に申請する通常のセールとは異なり、Amazon側からの招待を起点とした特別なフローで進行します。招待を受けた際、枠を確保するための手順を解説します。
【特選タイムセール申請手順】
- 案内メール内の提出シートをダウンロードする
- 提出シートを作成する
- 作成した提出シートで申請する
1. 案内メール内の提出シートをダウンロードする
特選タイムセールの候補に選出されると、登録メールアドレス宛にAmazonの担当者やシステムから案内が届きます。まずは、添付されているExcel形式の「提出シート」をダウンロードし、内容を確認しましょう。
このシートには、セール対象としてノミネートされたASIN(商品コード)や、Amazonが要求する最低割引価格が記載されています。返信期限は非常に短く設定される傾向があるため、案内が届いた当日に内容を確認するスピード感が求められます。
- 重要項目: 案内メールの返信期限、対象ASINのリスト、最低割引率の確認。
- 確認方法: メーラーのほか、セラーセントラルの「重要なお知らせ」も定期的にチェック。
2. 提出シートを作成する
ダウンロードしたシートに、セール当日の販売価格を記入します。ここで最も重要なのは、Amazonの基準(過去30日間の最低販売価格から原則25%以上の割引)を正確に満たす価格設定を行うことです。
1円でも基準を超えてしまうと、システムによって自動的に申請が却下されます。ポイント付与設定を行っている場合は、ポイント分を差し引いた「実質販売価格」で計算を行い、利益を確保しつつ審査を通過できる絶妙なラインで数値を入力します。
- 入力内容: セール対象価格、在庫予定数、バリエーションの有無。
- 算出基準: 直近30日の最安値および参考価格から25%以上の割引。
3. 作成した提出シートで申請する
入力が完了したシートを、案内メールの指示に従って返信、または専用のフォームからアップロードします。申請後はAmazon側で最終的な審査が行われ、数日から1週間程度で結果が通知されます。
承認されるとセラーセントラルの「タイムセール」画面にスケジュールが反映されます。この際、申請内容と相違がないか、ステータスが「開始待ち」になっているかを必ず確認してください。
- 最終チェック: ファイル名の指定(店名等の付与)、ASINの入力ミス、提出期限の厳守。
Amazonの特選タイムセールで売上を伸ばす3つのポイント

特選タイムセールは、強力なタイムセールであるため参加するだけでも売上は伸長できる可能性は高いです。しかし、より売上を伸長させるためには「事前に商品が売れる最適な状態作れているか」「タイムセールで得た勢いを終了後も持続させることができるか」が非常に重要です。
本章では特選タイムセールを活用して売上を伸ばすためのポイントを紹介してきます。
| ポイント | アクション | 期待できる効果 |
| 1. 先行広告施策 | 開始数日前からスポンサー広告予算を3〜5倍に増額 | セール開始直後の注文数の最大化 |
| 2. スマホ完全最適化 | タイトル左側配置、サブ画像への文字入れ、簡潔な箇条書き | モバイルユーザーの転換率(CVR)向上、離脱防止 |
| 3. クーポン併用 | セール価格に数%〜数百円のクーポンを重複設定 | 検索結果での視認性最大化、クリック率(CTR)の向上 |
1. セール開始前の「先行広告」でインプレッションを最大化する
Amazonのアルゴリズムにおいて、セール開始直後の初速は、その後の検索結果順位やセールページ内での掲載順位に大きく影響します。
そのため、セール開始前からターゲットとなるユーザーに商品を認知させ、関心を高めておく必要があります。
具体的には、スポンサープロダクト広告やスポンサーブランド広告を通常時よりも強化して運用します。これにより、セール前に商品をチェックしたユーザーのブラウザに履歴を残したり、検索結果の上位に表示させ続けることで、「この商品がもうすぐセールになる」という期待感を醸成します。
事前準備を徹底することで、セール開始と同時に「ほしい物リスト」や「カート」に入れていたユーザーが一斉に購買行動を起こし、ランキングを一気に押し上げることが可能になります。
2. 商品ページ全体のスマートフォン最適化
Amazonにおけるユーザーアクセスの約7割以上がスマートフォン経由です。
特選タイムセールのバナーや検索結果から流入するユーザーは、移動中や隙間時間に閲覧していることが多く、PC画面以上に「情報の取捨選択」が非常にシビアです。
そのため、スマートフォン特有の狭い画面でも、商品の魅力と購入するメリットが瞬時に伝わるように商品ページ全体を最適化しなければなりません。
タイトルの冒頭数文字でベネフィットを伝える工夫や、スワイプだけで商品の特徴が理解できるサブ画像の構成は、転換率(CVR)に直結します。文字が小さすぎる画像や、冗長なテキスト説明は、スマホユーザーの離脱を招く大きな要因となります。
【最適化項目】
- タイトル: スマホで表示される冒頭30文字以内に重要情報を集約。
- 画像: 文字を大きくし、スワイプだけで魅力を伝える構成。
- 説明文: 箇条書きの冒頭に【 】を活用し、流し読みを可能にする。
- A+: 縦長レイアウトを意識し、スマホでの視認性を高める。
3. クーポンとの併用による購買意欲の向上
特選タイムセールの割引価格に対し、さらに「クーポン」を重ねて設定する手法は、視覚的なインパクトを最大化する上で極めて有効です。
特選タイムセールが適用されると検索結果に「赤色のバッジ」が表示されますが、ここに「緑色のクーポンバッジ」が加わることで、他のセール商品と比較しても圧倒的な視認性の違いを生み出すことができます。
ユーザー心理として、セール価格という「お得な状態」に加えて、自分の手でクーポンを「適用」するというアクションが加わることで、さらに特別な利益を得ているという感覚が強まります。
クリック率(CTR)の向上だけでなく、商品詳細ページに遷移した後の「今買わなければならない」というクロージング効果を飛躍的に高めます。
Amazonの特選タイムセールの4つの注意点とは?

大きな売上が見込める一方で、特選タイムセールには独自の厳格なルールが存在します。失敗を避けるために以下の4点を厳守してください。
| 注意点 | 理由とリスク | 対策アクション |
| 1. 100%の参加保証なし | レビュー低下や指標悪化で、一方的にキャンセルされる場合もある | アカウント健全性と商品評価を常に完璧に保つ |
| 2. 価格変更の制限 | 申請後に価格やポイントを変更すると、割引率基準外となり非承認になる | 申請から開催当日までは販売条件を一切変更しない |
| 3. バリエーション/ASIN操作 | 申請後のバリエーション変更や統合は、システムエラーや除外を招く | 整理・統合は必ず「申請前」か「セール終了後」に行う |
| 4. 直前の在庫切れ | 在庫が1つでも欠けると掲載枠が即座に消失し、機会損失が最大化する | 2週間前には予測の1.2倍の在庫をFBAへ反映させる |
1. エントリーしても100%参加できるわけではない
申請が承認された後でも、直前のレビュー低下やセラーパフォーマンスの悪化により、Amazon側が一方的に掲載をキャンセルする場合があります。掲載の最終決定権は常にAmazon側にあることを理解し、アカウントの健全性を完璧に保つ必要があります。
2. 申請後は価格変更が制限される
申請から開催当日までに通常価格やポイント設定を大きく変更すると、割引率の計算が基準外となり、システムによってセールが非承認になるリスクが高まります。申請時の販売条件は、開催まで固定するのが鉄則です。
3. バリエーションやASIN統合による参加不可
申請後にバリエーションの変更やASINの統合を行うと、セール価格の紐付けが解除され、エラーが発生することがあります。
確実にセールに参加したい場合は、バリエーションの整理は必ず申請前、あるいはセール終了後に行うようにしてください。
4. セール直前の在庫切れは致命的な機会損失を招く
セール直前に在庫が1つでも欠けると、掲載枠自体が消失する可能性があります。
FBAへの納品反映にはタイムラグがあるため、開催の2週間前には予測販売数を上回るの在庫をFBA倉庫へ反映させておきましょう。
Amazonの特選タイムセールに関するよくある質問(FAQ)

Q1. 特選タイムセールの参加に手数料はかかりますか?
A1. 特選タイムセール自体の掲載手数料は無料であることが一般的です。
ただし、掲載料がかからない代わりに「過去30日間の最安値から25%以上の値引き」という大幅な割引原資の負担が必要となります。
Q2. 招待が届く頻度を上げるにはどうすればいいですか?
A2. 最も効果的なのは、スポンサー広告で「直近30日の販売ユニット数」を底上げすることです。
Amazonのアルゴリズムは販売スピード(売れる勢い)が速い商品を優先的に招待するため、在庫を切らさず実績を積み続けることが重要です。
Q3. 24時間の開催日時を自社で指定・変更することはできますか?
A3. できません。
開催日時はAmazon側のシステムが、カテゴリー全体のトラフィック予測や在庫状況に基づいて自動的に決定・指定します。
Amazonの特選タイムセールについてのまとめ

いかがでしたでしょうか。ここまでAmazon特選タイムセールについてまとめてきました。
Amazon特選タイムセールは、サイト内で最も強力な集客力を持つ「招待制」の販促枠です。
単なる1日限定の値下げイベントとして捉えるのではなく、事前の広告運用や商品ページの最適化を組み合わせることで、タイムセール終了後も継続的に売り上げを伸長できる可能性も高まります。
最後に本記事の要点を箇条書きでまとめましたのでぜひ確認してみてください!
【特選タイムセールの概要とメリット】
- 招待制の最上位セール: Amazonが選定した特定商品のみが24時間限定で参加可能。
- 圧倒的なインプレッション: トップページやセール専用ページ最上部への露出。
- 購買意欲の向上: 専用バッジによるCTR(クリック率)改善と、緊急性によるCVR(転換率)向上。
【選出基準と参加必須条件】
- 選出(招待)のポイント:
- カテゴリー上位の売れ筋商品であること。
- レビューが星3.5以上、かつ出品者評価が高いこと。
- 参加のための厳格な条件:
- 価格: 過去30日間の最安値から原則25%OFF以上。
- 実績: 4週間以上の販売履歴とFBA(Amazon配送)の利用。
- ページ: 商品紹介コンテンツ(A+)の作成。
【申請の3ステップ】
- 手順1: Amazonからの案内メールを確認し、専用の提出シートをダウンロード。
- 手順2: 1円の誤差も許されない正確な価格計算に基づき、シートを作成。
- 手順3: 期限内にシートを申請し、セラーセントラルで「開始待ち」を確認。
【売上を伸ばす戦略的施策】
- 先行広告: セール3〜5日前から広告を強化し、開始直後の初速を最大化。
- スマホ最適化: モバイル閲覧を前提としたタイトル左側配置やサブ画像の文字入れ。
- クーポン併用: セール価格にクーポンを重ね、検索結果での視認性を極限まで高める。
「アクセス数はあるのに売上が伸びない」「広告費ばかりかさんで利益が出ない」「何から改善すればいいか分からない」「やりたいことはあるが手が回らず困っている」
こんなお悩みはありませんか?
弊社では、EC事業のプロフェッショナルが貴社の店舗・サイトを分析し、売上アップのための具体的な改善ポイントをご提案する「EC無料診断」を実施しています!
毎月5社様限定とさせていただいておりますので、枠が埋まってしまう前に、まずはお気軽にご相談ください。
▼弊社のECコンサル/運営代行については以下で詳しく説明しておりますので、ぜひご覧ください▼
詳細はお気軽にお問い合わせください!

