楽天RPP広告の自動最適化機能とは?仕様から勝つ方法まで徹底解説

RPP自動最適化機能

本記事では、これまでの支援実績が1,000社以上、広告運用実績年間10億円以上の弊社(Proteinum)が楽天RPP広告の自動最適化について解説します。

楽天RPP広告をつかっているものの、イマイチ自動最適化が機能についてよくわからないという方や自動最適化を踏まえてより最適なCPC調整をしていきたいという方向けにRPP広告の自動最適化機能の仕様や運用してみてのノウハウを徹底解説していきます。

Writer米沢 洋平

株式会社Proteinum 代表取締役

慶応義塾大学を卒業後、楽天グループ株式会社に入社。ECコンサルタントとして、ショップオブザイヤー受賞店舗を含むのべ700店舗以上を支援。その後、小売業を中心に経営コンサルティング業務に従事(事業戦略策定、EC戦略策定・実行支援など)し、株式会社Proteinum(プロテーナム)を創業。
プロテーナムでは、楽天、amazon、自社EC、Yahoo!ショッピングを中心に、データに基づく圧倒的な成果にこだわった支援を行っている。ナショナルブランドを中心に累計1,000社以上の支援と年間広告費10億円以上の運用実績を持ち、独自のEC運用支援システム「ECPRO」も提供している。

楽天RPP広告の自動最適化機能とは?

RPP広告の自動最適化機能は、2025年11月に全店舗様に適用された機能で、キャンペーンCPC、商品CPCを配信時間や配信面に応じて、楽天側が自動で最適化してくれる、という機能です。

楽天RPP広告の自動最適化機能①ー予算配分/適用CPCの自動最適化

楽天RPP広告自動最適化機能により、広告掲載面/日時/人などに応じて予算配分やCPCが最適化されるようになりました。楽天の持つデータとAIを活用し、RPPトータルのコンバージョン数やROASの改善が図られます。

楽天RPP広告の自動最適化機能②ークリック単価の設定 

これまでは設定したCPCが固定となり、配信されていましたが、自動最適化配信リリース後は上限クリック単価を設定する方法に変更されます。

項目楽天RPP広告
自動最適化機能リリース前
楽天RPP広告
自動最適化機能リリース後
設定CPC固定クリック単価(CPC)上限クリック単価(CPC)
最低入札クリック単価(CPC)
(キャンペーン/商品)
10円10円
上限クリック単価(CPC)
(キャンペーン/商品)
20円~
請求されるCPC設定CPC(固定単価)と同額
例:10円~
上限CPCまでの反映
例:10円~20円

楽天RPP広告自動最適化機能の特徴

楽天RPP広告の自動最適化機能の特徴は以下の2点です。

  • CTR(クリック率)によりCPCが自動最適化される傾向が強い
  • 一部店舗様でイベント終了後に消化額が急増する現象がみられている

CTR(クリック率)によりCPCが自動最適化される傾向が強い

弊社独自の検証の結果、CTR(クリック率)5%が一つの基準となっていることがわかりました。

  • CTRが0.5%を超える場合、上限CPCのままで入札される
  • CTRが0.5%を下回ると、乖離幅に応じてCPCが調整される

弊社独自調査のため、異なるケースも十分に考えられる点はご容赦ください。

一部店舗様でイベント終了後に消化額が急増する現象がみられている

楽天市場のイベント後のRPP広告消化状況

一部の店舗様では、イベント後のタイミングで実績額が増加している一方、CPCが大きく下がっています。この現象は、楽天外部への露出が強化されてしまっていることが要因だと考えられます。また、月の後半(27日以降)に実績額が急増している傾向にあることも分かります。

楽天RPP広告自動最適化機能の特徴に合わせたアクション

検証結果を踏まえ、どのような対応が適切か検討しました。

CTR(クリック率)を考慮した上限CPC調整とCTR(クリック率)改善

今回の検証結果から、これまでのROASとCPCの関係性に加えて、上限CPCとCPC実績の差分を考慮した対策が必要であることがわかりました。

必要となるアクション:

  1. まずは現状把握:
    • 商品のROASが想定している数値に対して高いか低いかを確認します。
    • CPCが上限CPCより高いか低いか(つまり、上限CPCで入札されているか、自動調整で下げられているか)を確認します。
  2. 状況に応じた設定CPC調整・改善:
    • ROASが想定値より高く、CPC実績が上限CPCで出ている場合: 上限CPCを引き上げます。
    • ROASが想定値より低く、CPC実績が上限CPCで出ている場合: 上限CPCを引き下げます。
    • ROASが想定値より高く、CPC実績が上限CPCで出ていない場合: サムネイルなど検索結果一覧に表示される内容を改善し、CTRの向上を目指します。
    • ROASが想定値より低く、CPC実績が上限CPCで出ていない場合: 上限CPCを引き下げるとともに、サムネイルなど表示内容を改善します。
  3. CTR・CVR改善に向けた具体的な対策:
    • ROASが高いがCTRが低い(0.5%以下?)場合: サムネイルなど、検索結果一覧に表示される内容を改善することでCTRを改善します。このケースは、表示回数増加の限界につながるため、最重要の対策優先度となります
    • ROASが低いがCTRが高い(0.5%以上?)場合: 商品ページ自体を改善することでCVR(購入率)を改善します。

イベント後の広告消化抑制

楽天のイベント終了後に消化額が急増する傾向にあるため、イベント後に消化額が増加しすぎないようにCPCを下げたり、予算をへらしたり、キャンペーンを停止するといった対応が必要となります。

まとめ:楽天RPP広告の自動最適化機能

RPP自動最適化機能の概要から実際に運用されてからの挙動についてまとめてきましたが、いかがだったでしょうか?楽天による仕様変更は定期的に行われるので、適切な運用ができるよう日々キャッチアップしていきましょう。

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