楽天市場のECコンサルタント(ECC)とは?楽天外部のコンサルタントとの違いと合わせて、楽天出身者が徹底解説!

楽天ECC

楽天出身者が多く在籍しており、累計1,000社以上の支援実績がある弊社が楽天市場のECコンサルタントと弊社ような楽天外部のECコンサルタントの違いについて、解説します。

楽天市場に出店していて、楽天市場のECCと楽天外部のECコンサルタントの違いがよくわからないという方向けにそれぞれの役割から活用方法まで解説していきます。

筆者は楽天市場のECCとして2015~2019年まで在籍しておりましたので、やや情報が古い部分もあるかもしれませんが、一定の信頼度があると考えていいかと思います。

Writer米沢 洋平

株式会社Proteinum 代表取締役

大学卒業後、楽天株式会社に入社。 初期配属は東北エリアグループにて、牛タンやりんごなどの東北の名産品の販売支援に従事。 その他、アパレル業界を専門として、大手企業を中心に各種ECコンサルティング活動に従事 (のべ担当店舗数700以上)。楽天を卒業後、経営コンサルタントの道へ進み、小売企業を中心に様々な業界において経営コンサルティング業務に従事(事業戦略策定、実行支援、EC戦略策定等)その後、株式会社Proteinumを創業。”EC業界にとってなくてはならない存在に”をミッションに、現在は自社ブランドの立ち上げとクライアントのEC事業の支援に従事。

楽天市場のECコンサルタント(ECC)とは?

楽天市場にはECCと呼ばれる担当者が存在します。楽天市場に出店し、一定規模以上の売上になると担当がつくシステムです。楽天のECCは1人で100店舗以上の店舗を担当し、支援を行います。そのため、10店舗程度の支援が限界で、ないがしろにされてしまうケースも。。。

楽天市場のECCの役割

楽天市場のECCは楽天市場に出店している店舗様の運営支援が主な役割です。
ECCは店舗様の売上、広告利用金額、その時々のKPI(例えば、昔であれば39ショップへの移行率、直近ではRPP自動最適化への移行率、など)を達成するために日々活動しています。

ただ、直接店舗様の商品情報の変更などを行えるわけではありませんが、楽天が保有している独自のデータを共有してくれたり、楽天市場広告の購入サポートをしてくれたり、他店舗の成功事例の共有などをしてもらうことができます。

楽天市場のECCの活用方法

楽天市場のECCしか持っていない情報もかなりあるため、すぐに連絡ができるような良好な関係性を保つのがおすすめです。過去に「広告営業ばかりの電話が来たため、もう連絡には出ない」というような店舗様もいるかもしれませんが、広告の売上目標の比重が下がってきているようなので、もっと売上につながる提案をくれるかもしれないので、ぜひトライしてみてください。

楽天ECCに期待できること具体的な内容
楽天市場のカテゴリの売上傾向など楽天全体のデータ共有数字を直接教えてもらうことは難しいですが、グラフで全体傾向や口頭ベースで詳細な情報を教えてもらうことができます。
自社のデータだけだと現状が良いのか、悪いのか判断ができないため、ぜひ知っておきたい情報です。
楽天市場広告の購入ECCに依頼することで、優先的に広告枠を購入できたり、ECC経由じゃなければ買えない広告枠があります。
他店舗の成功事例楽天内部で成功事例の共有が頻繁に行われているため、成功した事例で自社でも適用できる施策を教えてもらうことができます。

楽天市場のECCとのおすすめのコミュニケーションの取り方

ECCは自身のKPI達成が重要なので、ECCのKPIが達成できるように取り計らいつつ、自社が知りたい情報を提供してもらったり、優先的に対応をしてもらったりと、持ちつもたれるの関係性を構築できるとよいでしょう。時には広告営業がうるさいため対応をしたくないと思ってしまうこともあるかもしれませんが、関係性を壊してしまうのはあまり得策とは言えません。

楽天外部のコンサルタントとは?

楽天市場のECCに対し、楽天外部のECコンサルタントというものがあります。まさに筆者のことです。
元々は楽天にいて、わざわざ独立するぐらいですから、楽天のECCとして優秀だった人間が多く、ノウハウを豊富に持っていたり、楽天の店舗運営については楽天のECCより詳しいことがほとんどです。

楽天外部のECコンサルタントの役割

楽天外部のECコンサルタントは、楽天市場の店舗運営の全般を支援してくれます。楽天のECCと異なり、楽天市場の売上の全体傾向などの情報を直接持っているわけではありませんが、具体的な売上アップ施策の提案や詳細なデータ分析、商品ページの改修など幅広く提案をしてもらうことができます。

作業内容詳細
商品登録商品登録作業(写真撮影から商品情報の登録まで)
制作業務商品ページ、バナー、LPの制作業務
メルマガ・LINEメルマガ、LINE配信などCRM施策の作成から配信
広告業務「RPP広告、TDA広告、楽天市場広告」の入稿から配信中の調整
受発注管理日々の受発注対応業務
在庫管理売上状況から在庫数の推計
データ分析・施策検討売上データ・アクセス分析に基づく売上アップ施策の提案

楽天外部のECコンサルタントの活用方法

楽天市場の店舗運営をほとんど任せるようなイメージで活用するのがおすすめです。一緒に店舗運営をしてもらい商品開発や全体方針の判断は自社で行うという形で役割分担できると売上アップをより図ることができるでしょう。

ECCと楽天外部のコンサルタントの役割の違いとは?

単純に作業だけで役割の違いを整理すると以下の通りです。対応領域がかなり異なるため、楽天市場の情報は楽天のECCからもらい、外部のコンサルタントは売上アップの支援をしてもらう、というすみ分けが良いと考えられます。

作業内容楽天市場のECC楽天外部のECコンサルタント
商品登録×
制作業務×
メルマガ・LINE×
広告業務×
受発注管理×
在庫管理×
データ分析・施策検討◎(楽天市場のデータ保有)〇(詳細な分析が可能)

楽天市場のECCに関するFAQ

楽天市場のECCについてよくある質問をまとめました。

1人で何店舗担当して、どのようなリソース配分になることが多いですか?

1人で100店舗以上担当することが多いです。そのため、手厚いサポートは受けられるのは、各担当ごとに10店舗程度になります。ECCからのサポートを積極的に受けたい場合は、楽天市場広告を購入するとよいです。

楽天のECCはどのような評価指標を課されていますか?

以下の評価指標を課されています。ECCが評価指標を達成できるように協力すると、店舗に特別な情報を渡してくれたりするケースもあります。

【楽天ECCの評価指標】

  • 店舗様の売上
  • 広告利用金額
  • その時々のKPI(例えば、昔であれば39ショップへの移行率、直近ではRPP自動最適化への移行率、など)

楽天のECCは激務ですか?

昔は激務でしたが、最近は大分ホワイト化していると聞きます。

まとめ

楽天市場のECCについて、外部の楽天のコンサルタントとの違いを交えながら解説してきましたが、いかがだったでしょうか?ぜひ両方のコンサルタントを有効活用できるようにしてみてください。

  • 楽天市場のECコンサルタント(ECC)とは?
    • 楽天市場のECCの役割:楽天市場に出店している店舗様の運営支援が主な役割
    • 楽天市場のECCの活用方法:楽天が保有している独自のデータを共有してくれたり、楽天市場広告の購入サポートをしてくれたり、他店舗の成功事例の共有など
    • 楽天市場のECCとのおすすめのコミュニケーションの取り方:ECCのKPIが達成できるように取り計らいつつ、自社が知りたい情報を提供してもらったり、優先的に対応をしてもらったりと、持ちつもたれるの関係性を構築
  • 楽天外部のコンサルタントとは?
    • 楽天外部のECコンサルタントの役割:具体的な売上アップ施策の提案や詳細なデータ分析、商品ページの改修など幅広く提案
    • 楽天外部のECコンサルタントの活用方法:楽天市場の店舗運営をほとんど任せるようなイメージ
  • ECCと楽天外部のコンサルタントの役割の違い:楽天のECCは楽天市場の情報、外部のECコンサルタントは売上アップの直接的な支援が対応領域

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