【2025年度最新】楽天RMP-SE広告とは?導入メリット、特徴を徹底解説
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楽天の「RMP–SE広告(Rakuten Marketing Platform – Sales Expansion広告)」とは、楽天市場に出店している店舗向けの広告サービスで、売上拡大を目的とした広告の一つです。
楽天の膨大なデータと広告ネットワークを活用して、出店店舗の商品を効率よくユーザーに届ける仕組みです。
この記事では、楽天RMP–SE広告のメリット・デメリットや特徴をわかりやすく解説します。
ぜひ最後までチェックしてみてください。
Contents
1. 楽天RMP–SE広告とは?
楽天の「RMP – SE広告(Rakuten Marketing Platform – Sales Expansion広告)」は、楽天市場に出店している店舗向けに提供されているAI自動運用型の広告サービスです。
1-2.配信ロジックと仕組み
RMP – SE広告は、楽天市場ユーザーの購買行動データや閲覧履歴などのビッグデータを用いて、購買確度の高いユーザーを自動的にターゲティングし、商品を表示します。
- 楽天AIが自動的に以下を最適化:
┗ 配信先(楽天市場内のどこに表示するか)
┗ タイミング(ユーザーが見る時間帯など)
┗ ターゲット(購買意欲の高いユーザーを選別) - ショップはキーワード設定・セグメント選定不要。
- 広告出稿後は基本的に「放置OK」の省力型。
1-3.広告表示箇所(配信面)
楽天RMP–SE広告の表示箇所は以下の通りです。
※どこに表示されるかは自動最適化され、手動で指定はできません。
| 表示箇所 | 詳細 |
| トップページ | トップのレコメンドエリア等に表示 |
| 商品ページ | 関連商品エリア、レコメンド枠 |
| カテゴリページ | 商品一覧エリアや「人気商品」枠 |
| 検索結果ページ | 一部の枠に自動表示されることもあり |
| メール・アプリ通知 | 一部連動あり(楽天のAI判断による) |
1-4.課金・料金体系
楽天RMP–SE広告の基本的な料金体系は以下の通りです。
| 種類 | 内容 |
| 課金方式 | CPC(1クリックごとに料金発生) |
| クリック単価 | 楽天AIが自動で入札価格を決定(変動制) |
| 予算設定 | 日額・月額で上限を設定可能 |
| 入札調整 | 一部、商品単位で「強化」設定など可能 ※オプション |
2.楽天RMP–SE広告の特徴
楽天市場において楽天RMP–SE広告は、売上拡大を目指す店舗にとって非常に重要な広告施策の一つです。
2-1.見込み客へ効率的にアプローチ
楽天市場には5万店以上の店舗と数億点の商品が出品されており、どれほど優れた商品であっても、ユーザーに見つけてもらえなければ売上にはつながりません。
その中で、楽天RMP–SE広告は、楽天が持つ購買データや行動履歴をもとにした高度なターゲティング機能を活用し、「今まさに買おうとしている見込み客」に効率的に商品を届けることができる広告です。
2-2.AIによる自動最適化
従来の検索連動型広告(RPP広告)とは異なりキーワード選定や手動入札が不要で、出稿後は楽天のAIが自動で最適化を行ってくれるため、広告運用の手間を大幅に削減できます。
さらに、表示先も検索結果だけでなく、トップページや商品ページなど複数の高インプレッションエリアにまたがるため、店舗や商品の露出機会が大幅に拡大します。
その結果、クリック単価(CPC)に対して高いコンバージョン(CVR)やROASが期待できるため、広告効率の面でも優れており「少ない手間で売上を伸ばしたい」と考える多くの店舗にとって、楽天RMP–SE広告は重要かつコストパフォーマンスの高い施策となっています。
2-3.他の楽天広告との違い
「RPP広告」と「楽天RMP–SE広告」が似ているように感じますが、楽天RMP–SE広告は楽天市場に出店していない店舗も広告を利用できる点が大きな違いです。
| 広告名 | 特徴 | 主な用途 |
| RMP–SE広告 | AIによる自動配信型広告。購買意欲の高いユーザーへアプローチ | 売上向上・放置運用したい方向け |
| RPP広告 | 検索キーワード連動型。自社でキーワード入札設定 | 商品検索に強く、露出増加に効果的 |
| RMS広告(バナー等) | 固定枠での表示(カテゴリバナーなど) | キャンペーン・ブランディング |
3. 楽天RMP広告で利用できる主なサービス
楽天RMP広告は複数のサービスから構成されています。
楽天RMP-SE広告の他、主なサービスについて詳しく解説します。
3-1.RMP–Unified Ads(楽天ユニファイド広告)
楽天市場での販促・集客を強化したいと考えている方にとって、注目されている広告が「RMP–Unified Ads(ユニファイド広告)」です。
従来の楽天内広告とは異なり、外部のWebサイトやアプリ、SNS、YouTube、Google、LINEなどの広告枠にも楽天の顧客データを活用してアプローチできます。
集客チャネルを大きく広げる最新のマーケティング施策として注目されています。
楽天のビッグデータを楽天外でも活用できる
楽天は1億人以上の会員を抱え、膨大な購買データや閲覧履歴を保有しています。
このデータを基に、外部メディアにも「楽天的に精度の高いターゲティング広告」を打てるのが最大の強みです。
たとえば、「楽天で最近○○を見ていたユーザー」に向けて、YouTubeやLINEで広告を出すことも可能です。
新規ユーザー獲得に強い
楽天市場内の広告は、すでに楽天を利用しているユーザーへのアプローチが中心です。
一方、RMP–Unified Adsでは、楽天を普段使わない外部のユーザーにもリーチできるため、新規顧客獲得のチャンスが広がります。
広告のリーチ規模が圧倒的に広い
Google、Yahoo!、Facebook、Instagram、LINEなどに出稿可能なため、リーチ可能なユーザーの母数が圧倒的に広いです。
楽天市場だけに依存しないマーケティングが可能になります。
ブランド認知にも活用できる
楽天市場では「検索されなければ見られない」こともありますが、RMP–Unified Adsなら、ブランドや商品を“知ってもらう”きっかけを作れるため、ブランディング施策にも適しています。
動画広告やSNS配信によって、ユーザーの購買前行動の“最初の接点”として機能します。
3-2.RMP–Display Ads(ディスプレイ広告)
「RMP–Display Ads」とは、楽天の広告プラットフォーム「Rakuten Marketing Platform(RMP)」の中でも、楽天グループ内のさまざまなメディアに表示されるディスプレイ型広告(バナー広告)です。
配信される場所は、楽天市場だけでなく「楽天トップページ」「楽天ニュース」「楽天レシピ」「楽天ブックス」「楽天トラベル」 など楽天グループが運営する複数のサイトやアプリに横断的に掲載されるため、商品やブランドの認知度アップに非常に効果的な広告施策です。
楽天会員の行動データを活用した高精度なターゲティング
楽天には約1億人の会員が存在し、彼らの購買履歴・閲覧履歴・年齢・性別・興味関心などの膨大なデータがあります。
これらを活用することで、「過去30日以内にAカテゴリの商品を見た20〜30代女性」など、細かいターゲティングが可能です。
高インプレッション枠での露出が可能
RMP–Display Adsは、楽天トップページや商品一覧ページなど、非常に目立つ位置に広告が表示されるため、インプレッション(表示)数が圧倒的です。
特に新商品や季節商材など、まずは知ってもらうことが重要なフェーズで効果を発揮します。
認知から購買までを一気通貫でサポート
ディスプレイ広告は「認知獲得」に強いと思われがちですが、RMP–Display Adsは楽天内での行動データと連携しているため、閲覧→再訪→購入までの流れを設計しやすいのが特徴です。
リマーケティング広告にも対応しており、「カゴ落ち」「お気に入り登録」したユーザーへの追撃も可能です。
3-3.RMP–Direct Message(楽天ダイレクトメッセージ)
RMP–Direct Messageは、楽天の広告プラットフォーム「Rakuten Marketing Platform(RMP)」の一機能で、楽天会員に対してメールやアプリ内のプッシュ通知、メッセージボックスなどを通じて直接メッセージを配信できる広告サービスです。
これにより、セグメントされたユーザーに、特定の商品情報やクーポン、新着情報をピンポイントで届けることができます。
ユーザーに直接届く高い到達率と反応率
メールやプッシュ通知は、SNSやバナー広告と比べてユーザーの目に届きやすく、反応率が高いのが特徴です。
とくに楽天アプリのプッシュ通知は、スマホユーザーの即時行動を促しやすいです。
細かいセグメント配信が可能
楽天の豊富な会員データを使い、「過去30日以内に特定カテゴリを閲覧した女性」や「リピーターのうちポイント利用率が高い層」など、ターゲットを絞って配信できるため無駄が少ないです。
購買意欲の高いユーザーに対する再訴求
一度商品ページを訪れたが購入しなかったユーザーや、カートに入れたまま購入を完了していないユーザーへ、タイムリーにメッセージを送ることで購入を後押しできます。
キャンペーンやセール情報を効果的に告知
期間限定クーポンやタイムセールなどの情報を、直接ユーザーに伝えられるため、キャンペーン効果を最大化できます。
4. 楽天RMP-SE広告の導入メリット
楽天市場での販売を強化したい店舗や企業にとって、「楽天RMP–SE広告(楽天RMP–Search Engine広告)」は今や欠かせない集客ツールの一つです。
この広告は、楽天市場内のユーザーの購買意欲をAIが自動で判別し、最適なタイミングで商品を表示してくれる最新型の検索連動型広告です。
今回は、楽天RMP–SE広告の導入メリットを4つのポイントに絞って詳しく解説します。
4-1.AIによる自動最適化で効率的に売上アップを狙える
楽天RMP–SE広告の最大の特徴は、楽天独自のAI(機械学習)技術を活用して、最も購入可能性の高いユーザーに自動で広告配信を最適化する点です。
- キーワードや商品ページの閲覧履歴
- 過去の購買データ
- ユーザーの検索行動パターン
などを総合的に分析し、広告の表示確率や入札価格をリアルタイムで調整してくれます。
これにより、無駄な広告費を抑えつつ、高い費用対効果(ROAS)が実現できます。
4-2.購買意欲の高いユーザーにピンポイントでアプローチ可能
楽天市場内で商品を探しているユーザーは、その時点で購買意欲が高いと言えます。
楽天RMP–SE広告は、ユーザーが入力した検索キーワードや閲覧行動に連動して広告を表示するため、まさに“買いたい瞬間”に商品を提案できる強みがあります。
その結果、クリック率や購入率が高まりやすく、広告経由の売上増加につながります。
4-3.運用負担が軽減され、初心者でも使いやすい
従来の楽天広告は、入札管理やキーワード調整などの運用負担が大きく、専門知識が必要なケースもありました。
しかし楽天RMP–SE広告は、AIが自動で最適化を行うため、広告運用の経験が少ない方でも導入しやすい設計になっています。
- キーワード設定の複雑さを軽減
- 手動での入札調整が不要
- レポートも分かりやすく運用効率アップ
など、効率的に広告運用を進められるため、時間や人手を節約できます。
4-4.楽天市場内の他広告との相乗効果で総合的な集客力アップ
楽天RMP–SE広告は、楽天市場内の他の広告施策(RPP広告、ディスプレイ広告など)と組み合わせることで、複数の接点でユーザーにアプローチでき、総合的な集客力がアップします。
たとえば、検索連動型で購入意欲の高い層を捉えつつ、ディスプレイ広告でブランド認知を広げる、リマーケティング広告で再訪問を促す、といった多角的戦略が可能です。
5. 楽天RMP–SE広告を導入する際の注意点
「AI任せだから安心」と思って何も考えずに導入してしまうと、広告費の無駄遣いや想定外の結果を招くこともあります。
楽天RMP–SE広告を導入する前に知っておきたい注意点を詳しく解説します。
5-1.成果が出るまでにある程度の予算と期間が必要
RMP–SE広告はAIが自動で最適化してくれる広告ですが、その効果を最大限に発揮するには一定の学習期間(ラーニング期間)と予算投入が必要です。
最初の1〜2週間は広告効果が安定しなかったり、極端に低い予算ではAIが学習できず成果が出にくいです。
「すぐに売上アップする!」というよりは、中長期的な視点での運用が大切です。
5-2.商品登録ページの品質が重要(広告だけでは売れない)
どんなに広告でユーザーを集めても、商品ページの内容が不十分だと購買につながりません。
楽天RMP–SE広告は商品単位で表示されるため、商品ページの情報量や魅力的な見せ方が非常に重要です。
- 商品画像のバリエーションを増やす
- キャッチコピーに訴求力を持たせる
- 商品説明に具体的なメリットや使い方を記載する
- クチコミ・レビューの見せ方を工夫する
など、購入につなげるには商品ページの最適化が不可欠です。
5-3.費用対効果(ROAS)は日々チェック
自動運用だからといって、完全に放置するのはNGです。
楽天RMP–SE広告では、定期的に広告レポートをチェックし、クリック率(CTR)、コンバージョン率(CVR)、広告費に対する売上(ROAS)を把握することが重要です。
効果測定を定期的に行い、低パフォーマンス商品は除外や見直しを行うことで、無駄な広告費を抑えられます。
5-4.商品登録のジャンルや属性によっては成果が出にくいケースも
楽天市場内の一部ジャンルやニッチ商品では、検索ボリューム自体が少ないため、楽天RMP–SE広告でも期待通りのリーチが得られない場合があります。
また、ライバル商品の広告単価が高いカテゴリでは、費用がかさみやすくなることもあります。
- まずは広告予算を少額からテストしてみる
- 成果の出やすい商品から優先的に投入する
- 他の広告(RPPやRMP–Display Adsなど)と組み合わせて補完
など、全体の広告戦略の中で、楽天RMP–SE広告をどう活用するか検討しましょう。
6. 楽天RMP–SE広告で成功するためのポイント
6-1.まずは「売れる商品」に集中投資
楽天RMP–SE広告では、すべての商品に均等に広告費を配分するよりも、実績のある“売れる商品”に絞って投資した方が成果が出やすいです。
「すでにレビュー数が多い人気商品」「コンバージョン率(CVR)が高い商品ページ」「季節需要やトレンドに乗っている商品」などが一例です。
広告によってアクセスが増えても、商品自体に訴求力がなければ売上にはつながりません。
まずは“売れる商品”に集中し、成功体験を積んでから、他の商品への展開を検討しましょう。
6-2.商品ページを徹底的に作り込む
楽天RMP–SE広告で重要なのは、ユーザーが広告をクリックした後の“商品ページのクオリティ”です。
どんなに広告が最適化されていても、商品ページの訴求力が低いと購入にはつながりません。
6-3.初期は十分な予算設定でAIに学習させる
楽天RMP–SE広告はAIが自動で配信最適化してくれる仕組みですが、導入直後は十分なデータ量がないと、AIが正しく学習できません。
- 十分な広告費を設定する(商品数にもよりますが、1日数千円〜1万円前後が目安)
- 成果が出なくても焦らずデータ蓄積期間と考える
- 一定のインプレッションとクリック数を確保する
短期間・低予算で「ダメだった」と判断せず、初期投資と割り切ってAIに学習させることも重要です。
6-4.定期的なレポート分析で“勝ちパターン”を見つける
AI任せの広告とはいえ、「完全放置」では成果を最大化できません。
RMP–SE広告では、楽天の管理画面で広告レポート(インプレッション・クリック率・CVR・ROASなど)を確認できます。
分析を通して「このカテゴリは反応がいい」「この商品はCVRが高い」などの傾向をつかみ、広告出稿の“勝ちパターン”を見極めていきましょう。
6-5.他の広告や施策と組み合わせて相乗効果を狙う
楽天RMP–SE広告だけで完結するのではなく、他の楽天広告や販促施策と組み合わせることで、より高い成果を生み出せます。
広告だけに依存せず、トータルでユーザーとの接点を増やすことが、リピーター獲得やCVR改善にもつながります。
7. まとめ
楽天RMP–SE広告は楽天市場で成果を出したいなら導入必須の広告施策です。
AIによる自動最適化で効率よく購買意欲の高いユーザーにリーチし、運用負担も軽減できる点が大きなメリットです。
楽天市場内の集客を強化したい店舗やブランドにとっては、費用対効果の高い集客チャネルとしてぜひ活用すべき広告施策といえるでしょう。
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株式会社Proteinum 代表取締役
