楽天市場|クーポンの効果的な活用方法は?種類や配布時のポイントについて解説!
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【記事の対象となる方】
- 楽天市場でクーポン設定をしてみようと考えている方
- 楽天市場でクーポンを設定したものの、あまり効果が出ていない方
- 楽天市場のクーポンを何となくは使えているものの、さらなる活用方法を知りたいという方
売上を上げるためにクーポンを活用しているという店舗運営者の方は多いのではないでしょうか?
一方で、クーポンは何となく使って売上も上がっているけども、利益を考えると正直あまり意味がない、クーポンの効果を最大限活用できていない気がする。。。といった悩みがあるのではないでしょうか?
この記事では、クーポンを活用していかに売上を上げるか?そして、継続的かつ利益を最大化した状態につくるか、という点について解説します。クーポン活用に悩まれている方、必見です!
Contents
楽天市場で設定できるクーポンの種類
楽天市場で設定できるクーポンは大きく以下の4つです。
- 配布型クーポン
- サンキュークーポン
- 楽天市場の広告を通して設定できるクーポン
- サービスクーポン
- レビュークーポン
それぞれのクーポンの特徴を比較しながら解説します。
配布型クーポンとサンキュークーポン
配布型クーポンとサンキュークーポンについて解説していきます。
(他2つのクーポンは利用方法が異なるので、別途説明します。)
まず配布型クーポンの方が設定の自由度が高いです。これはクーポンの目的が違っているためです。
- 配布型クーポン:新しくユーザーを獲得するための活用
- サンキュークーポン:新規購入したユーザーのリピーター化
配布型クーポンは自動的に付与ができない代わりに、商品ページ上で訴求することで、新たなユーザーに対するCVRアップのきっかけとなります。
また、メルマガでの訴求が可能なので、アクセス獲得にも活用できます。
イベントの事前の仕込みに取り入れることで、売上アップにつなげることができるでしょう。
サンキュークーポンは、購入者に対して自動付与できるため、リピート促進に最適なクーポンです。
ただ付与するだけでなく、次回利用促進のメルマガなどと併用することで、効果的に活用できます。
目的に合わせ、戦略的に活用していきましょう!
楽天市場の広告を通して設定できるクーポン
楽天市場には、広告でクーポンを設定することができます。
設定できるクーポンは以下の通りです。
- クーポンアドバンス
- クーポン特集
- クーポンニュース
クーポンアドバンス
楽天市場が、ユーザーの購買履歴などに合わせ、購入可能性が高い商品として、自動で適切なクーポン金額を提示します。
成果報酬型の広告になるので、損することなく広告を活用できます。
クーポン特集
クーポン割引額や似たような商品ジャンルの商品が集められた特集ページがあります。クーポン対象商品を探しに来ている購買意欲が高いユーザーのため、CVRが高い傾向にあります。
この特集ページに商品を掲載することで、売上アップを狙います。
クーポンニュース
楽天市場の会員向けメルマガにクーポンも同時に配布するメルマガがあります。
アクセスを獲得しつつ、クーポンによる割引訴求で転換率をアップできます。
食品などの商品はメルマガとの相性が良いため、有効活用できるでしょう。
サービスクーポン
サービスクーポンとは、キャンペーンやマーケティング効果の最大化を目的として
クーポン原資を楽天が負担し、発行するクーポンで、基本的に全店舗が自動参加となっています。
通常クーポンを発行する場合、割引分を店舗側が負担しますが、こちらのクーポンの場合は原資負担ナシでクーポンを発行可能です。
レビュークーポン
購入後にレビューを投稿してくれたユーザーに対して、クーポンをプレゼントします。
例えば、『レビュー投稿してくれたお客様に、次回使える10%OFFクーポンプレゼント!』のような画像や文章を商品ページに入れることで、レビュー投稿を促進します。
レビュークーポンのメリット
- レビュー数が増えることで、購入動機に繋がる
- クーポン配布により、リピーターが増える
レビューはユーザーの購買に繋がる重要な指標です。
レビュー件数が多いほど、ユーザーはその商品に対しての信頼度が増し、購入の後押しをしてくれます。
通常、店舗の運営スタッフがフォローメールやクーポンメールの送付をし、必要に応じてクーポンの発行・再発行を行い、さらに目視でユーザーのレビュー投稿を確認し、投稿の確認ができた場合に手動でそのユーザーに対してクーポンを付けたメール送信をしなくてはなりません。
しかし、「らくらくーぽん」というサービスを利用すると、それらを全て自動で行うことが可能になり、手動で行うことにより起こる間違いや遅延、スタッフの業務作業の軽減も可能になります。
楽天市場でのクーポン活用で期待できる効果
楽天市場でクーポンを活用することで、期待できる効果は以下の通り。
- 値引きによる短期的な売上アップ
- 商品表示時にクーポンが表示され、商品画像のクリック率アップ
- 事前告知による時期を定めた売上アップ
- リピーターの育成
クーポンを実施すると、単に値引き効果による売上アップだけでなく、楽天市場の仕組みによりアクセス数のアップや売上を集中させることが可能です。
サンキュークーポンの活用方法
活用される店舗様が多いであろうサンキュークーポンについて、詳細の設定ポイントを説明します。
サンキュークーポンは購入者に対して自動付与できるため、リピーター育成に効果を出しやすいクーポンです。ただ、設定するだけでなく押さえるべきポイントがあるので、参考にしてください。
【サンキュークーポン設定のポイント】
- 獲得条件のハードルは上げない:
獲得条件は広く設定し、利用条件は少し厳しくすることが、店舗の利益を圧迫しすぎず、クーポンの効果を維持するコツです。 - 他クーポンとの併用は不可に設定する:
他のクーポンとの併用を設定可能としてしまうと、値引き金額が大きくなりすぎてしまい、利益が取れなくなってしまうため、注意する必要があります - メルマガでリマインドをかける:
サンキュークーポンは有効期限が近付くと自動でリマインドされる機能がありますが、利用を忘れてしまうユーザーは多いため、メルマガでさらにリマインドをかける方法もおすすめです
楽天市場でのクーポンの戦略的な使い方
【前提となる楽天市場の検索順位上昇ロジック】
- 特定の検索キーワードから売上が上がると、該当の検索キーワードによる表示順位が上昇する(商品説明にも同様のキーワードが効果的に数多く盛り込まれていると、より検索キーワードとの関連性が高いと判断される)
- 売上高、売上個数が高ければ高いほど、検索順位が上昇する(特定期間で)
楽天市場では、上記ロジックにより検索順位が上がるため、継続的に売上を上げるためには、ロジックに沿う形で売上をつくる必要があります。
クーポンを活用した売上集中戦略
クーポン設定からアクセス獲得、ランキング獲得といった流れを狙い、売上の爆発的な上昇を狙う戦略です。
ぜひ参考にしてください。
- 売上額を一定期間で集中させる商品を選定
※これまでの販売実績から売上を上げやすい商品や利益を確保しやすい商品を選定する - 選定した商品のページに、配布型クーポンの獲得ボタンや特典バナーを設置する
- クーポンを楽天市場のイベントと同様の期間に設定したうえで事前告知を徹底的に実施する(アクセス確保のため、楽天市場内の広告を活用してもよい)
- クーポン対象期間には、楽天市場の広告をフル活用し、売上を短期間で爆発的に上がるように調整する
- 対象期間に入り、実際に売上があがると、クーポンを仕込んでいたことによる購買ユーザーとイベント期間で集まるユーザーによる購買で、商品の売上ランキングに掲載される
- 売上ランキングと広告の効果で、短期的に売上が爆発的に上がり、検索順位が上昇。広告を活用しなくても、アクセスが入る状態をつくることができ、継続的に売上が上がる好循環をつくることができる
楽天市場におけるクーポンの手数料について
2024年3月にショップクーポン(店舗原資クーポン)無料キャンペーンが終了、2024年4月以降ユーザーが購入にて利用したショップクーポンにおいて、利用枚数に応じたシステム利用料が発生します。
請求書では「システム利用料_ショップクーポン」の品目名で記載されます。
クーポン利用に対してコストが発生するようになるため、クーポン施策を多く実施している店舗様については条件金額などを見直してみてもいいかもしれません。
クーポン利用料請求対象
2024年4月1日以降の受注におけるショップクーポン(店舗原資クーポン)が請求対象です。
運用型クーポン広告(CA広告)で発行するクーポンや、楽天市場/楽天グループ広告の広告掲載条件が「ショップクーポンが必須となるかつ広告費が有料のケース」については、請求対象外です。
サンキュークーポンも引き続き無料キャンペーンが継続されます。
大まかですが、以下の図も参考にしてください。
▼ショップクーポンシステム利用料早見表
クーポン利用料金体系
店舗のクーポン発行やユーザーのクーポン獲得の時点では請求対象とはなりません。
ユーザーがクーポンを利用した受注に対して、ショップクーポン利用一枚につき50円(税抜)をシステム利用料として計算します。
また、店舗当たり一ヶ月の利用枚数が50枚以下の場合は請求されず、51枚目以降からシステム利用料が計算されます。
クーポンが利用された受注の翌月末まではキャンセルが反映されます。
クーポン利用回数の考え方について
店内全商品クーポンと、対象商品指定クーポンで「利用回数上限」設定の考え方が異なります。
対象商品指定クーポンで利用回数上限を設定することで、1受注あたりの割引適用商品数(=クーポン利用枚数)を制限可能です。
また、店内全商品クーポンと対象商品指定クーポンとでは利用枚数のカウント方法 が異なりますのでご注意ください。
楽天市場によるクーポン利用料初年度軽減措置
初年度(2024年4月~2025年3月)に関しては軽減措置として、クーポン利用料の30%値引きが実施されます。
請求書では「システム利用料_ショップクーポン_値引き」の品目名で記載されます。
楽天市場におけるクーポンのセグメント設定
2024年7月から配布型クーポンの設定でユーザーのセグメントに合わせたクーポン発行ができるようになっています。店舗で過去購入したことがないユーザー(新規)か、過去購入したことがあるユーザー(リピーター)か、など対象を分けてクーポン訴求ができるようになりました。
以下の項目によりセグメント設定が可能になっています。
- 会員ランク
- 店舗購入履歴
- 性別
- 年齢
- 誕生月
- 居住地
この機能の実装により、ユーザー属性に合わせたクーポン発行ができるため、非常に便利になりました。しかし、設定する上での注意点もあります。
ユーザー情報はリアルタイムで反映されないため、クーポン有効期間が短いと対象ユーザーが獲得する前にクーポンが終了してしまう可能性があります。クーポン有効期間はクーポン終了日時から遡って72時間以上設けることを推奨されています。このことから、訴求時に「対象ユーザーでも獲得できない場合がある」旨の免責文を併記することが重要です。
・記載例
このクーポンは特定のユーザーのみ獲得できるクーポンです。獲得対象外の方にも表示されることがあります。獲得可否はクーポン獲得結果画面でご確認ください。また、特定条件の反映は1日以上の時間がかかることがございますのでご了承ください。
以下のような理由があり、このように記載しなければなりません。
- クーポン獲得対象外のユーザーがクーポン獲得リンクにアクセスしても、獲得はできない。クーポン獲得リンクをバナーやR-Mailで訴求する場合、ユーザーによっては獲得ができないこともあり、対応しない場合、景表法に抵触してしまう可能性がある
- セグメント条件はクーポン獲得時に対象ユーザーか否か判別し獲得制御がされる。ユーザー情報はリアルタイムでは反映されず、前日(トラブル発生時は最大3日前)のユーザー情報に基づき獲得制御がされる
獲得できなかった場合、ユーザーへは以下のような画面が表示されます。
まとめ
ここまでクーポンを活用した楽天市場で売上をあげる方法について、説明してきました。
少し長くなってしまったので、まとめさせていただきます。
【クーポンの種類】
- 配布型クーポン
- サンキュークーポン
- 楽天市場の広告を通して設定できるクーポン
- サービスクーポン
- レビュークーポン
【楽天市場でのクーポン活用で期待できる効果】
- 値引きによる短期的な売上アップ
- 商品表示時にクーポンが表示され、商品画像のクリック率アップ
- 事前告知による時期を定めた売上アップ
- リピーターの育成
【クーポンを活用した売上集中戦略】
- 対象商品を選定し、クーポンを事前配布・告知
- 対象商品へアクセスを集中させる広告施策を実施
- 当日の売上爆発を待つ
以上となります。クーポン活用は、楽天市場で売上をあげるにあたって有効な手段になりますので、必ずマスターしましょう!
Proteinumでは元楽天コンサルタントが在籍しており、集客も含め、分析~戦略立案~実行まで一気通貫してサポートするコンサルティングサービスを提供しています。
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株式会社Proteinum 代表取締役
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