Shopify Flowとは?できることやメリット、設定方法を徹底解説!
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Contents
01.Shopify Flowとは?
Shopify Flowは、EC運営において発生する様々なタスクを自動化することができるアプリです。
Shopify Flowを利用することで、手作業では多くの時間を要する作業を自動化し、運営者は他の作業に集中することができます。以前は最上位プラン「Shopify Plus」でのみ利用が可能だったアプリですが、現在は全てのプランで利用することができるようになっています。
Shopifyを用いたサイト構築方法については、下記記事で詳しく解説しているのでご覧ください。
01-1.Shopify Flowを活用するメリット
Shopify Flowを活用するメリットとしては下記のような内容が挙げられます。
- Shopify の全てのプランで無料での利用ができる
- ノーコードで作れるため、プログラミングの専門知識がない人でも使用できる
- 100種類以上の公式テンプレートが用意されている
- 他のShopifyアプリとの連携ができる
例えば、「商品在庫がなくなった場合にSlackに通知を行う」といったような設定ができるようになります。
タスクの自動化を行える、便利なShopify Flowでできることや、その設定方法を解説していきます。
02.Shopify Flowの利用でできること
Shopify FlowではEC運営の様々な作業を自動化できますが、具体的に例を挙げると、以下のような作業を自動化することが可能になります。
- 注文・在庫管理
- 不正注文の防止
- フルフィルメントの管理
- 顧客管理
それぞれの内容を説明します。
02-1.注文・在庫管理
以下のようなシチュエーションにおいて、管理の自動化が行えます。
- 商品の在庫が少なくなったときに通知を行う
- 商品の在庫が切れたときに非表示にする
- 新商品については商品名に基づいて商品タグを設置する
- 新商品のタグを一定期間後に削除する
在庫の補充のリマインドとして活用でき、指定した在庫数以下になると、補充および管理のために担当者に通知メールを送信することが可能です。
また、新商品の自動タグ付けにより、顧客に効果的に商品をアピールすることができます。
02-2.不正注文の防止
ECサイトに損害を与える可能性の高い不正注文の防止に役立てることができます。
- リスクの高い注文に対して通知を行う
- 不正返品の履歴がある顧客からの注文を通知する
- 特定の人物からの注文を自動的にキャンセルする
過去に不正返品を繰り返した履歴を持つ顧客からの注文やリスクが高い注文など、損失が起こる可能性のある注文に対して迅速に対処することが可能になります。悪質な顧客から発生した注文の自動キャンセルや、タグ付けした顧客をブロックすることも可能です。
02-3.フルフィルメントの管理
フルフィルメントの管理についても効率よく行うことができるようになります。
具体的には以下のようなことが可能になります。
- 予定通り発送されなかった注文の通知
- 設定条件に基づいてフルフィルメントをリクエストまたは保留にする
- 顧客が希望する配送方法に基づいて注文をタグ付けする
トラブルがあり予定通り発送されなかった注文の通知を受け取ったり、リスクのある注文のフルフィルメントを保留にしたりするなどの行動を自動で行うことができます。
02-4.顧客管理
顧客管理については以下のようなことが可能になります。
- オーダー回数に応じて顧客に対してタグを設定する
- 継続して商品購入している顧客にポイントを付与する
- 一定金額を超える返品があった顧客を自動タグ付けする
顧客のロイヤリティ向上への取り組みに役立てることができます。顧客のタグ付けをすることで、対象のタグが付いている顧客向けに特別オファーをするなどの施策が可能になります。
03.Shopify Flowの設定方法
Shopify Flowの設定方法について解説します。まずはアプリのインストールを行います。
インストールはこちら:https://apps.shopify.com/flow?locale=ja
Shopify Flowの設定方法としては、「テンプレートを使用する」もしくは「自身でワークフローを作成する」の2パターンがあります。
テンプレートは用意された構築済み設定で、コーディングができない人でもすぐに作業の自動化を実践できます。
自分で独自の設定を加えたい人は手動でワークフローを作成します。「トリガー」「条件」「アクション」の3つの要素から自分好みのワークフローを設定しましょう。
また、他のアプリやサービスと連携したワークフローを作成する場合は、それらのアプリのインストールが必要になります。
03-1.テンプレートの使用
まずは、ワークフローのテンプレートを使用する方法を説明します。
- Shopify Flowの画面から「テンプレートを閲覧」をクリックします。
- テンプレート一覧から、使用したいワークフローのテンプレートを選択し、「インストール」をクリックします。選択したテンプレートのワークフローが画面に表示されるので、各項目をクリックして細かな設定を行います。(テンプレートの検索では、カテゴリから探したり、検索窓にキーワードを入れて探したりすることも可能です。)
- 設定が完了したら画面右上にある「変更を適用」をクリックしてください。
※この時点では作成したワークフローは「下書き」になっています。画面右上にあるスイッチを「オン」に切り替えて設定は完了です。
03-1-1.テンプレートの種類
テンプレートは150種類以上あります。非常に便利ですが、対応している言語は英語のみになるため、スムーズに作業を進めるために翻訳ツールを使用することを推奨します。
カテゴリごとのテンプレートの内容をいくつかご紹介します。以下から使用したいものがあれば、テンプレートの検索欄で英語で検索してみてください。
◎在庫と商品
・Get notified when product variant inventory is low
→商品バリエーションの在庫が少ない場合にメール通知を受け取る
・Tag and organize new products by title
→新商品にタイトル別のタグを付けて整理する
・Get notified when demand increases for out-of-stock products
→在庫切れ商品の需要が増加したときに通知を受け取る
◎顧客
・Tag customers that have purchased in-person
→購入した顧客をタグ付けする
・Organize customers by order count tiers
→オーダー回数に応じて顧客階層を設定する
・Track amount of times customers have returned items
→返品した回数を追跡する
◎ロイヤリティ
・Reward loyalty points for new pre-orders
→予約注文した顧客にポイントを付与する
・Reward VIP customers with extra loyalty points after a purchase
→VIP顧客の購入後に特別なポイントを付与する
・Track specific product purchases in loyalty program
→特定の商品購入を追跡する
◎注文
・Tag orders by sales channel
→販売チャネル別に注文にタグを付ける
・Get notified when an order containing a specific product is cancelled
→特定の商品を含む注文がキャンセルされたときに通知を受け取る
・Get notified when specific discount code is used
→特定の割引コードが使用された際に通知を受け取る
◎リスク
・Cancel, refund and restock orders from known bad actors
→注意リストに追加された顧客の注文をキャンセルして返金する
・Cancel and restock high risk orders
→リスクの高い注文をキャンセルして在庫を補充する
・Get notified about high risk orders before capturing payment
→リスクが高い注文は請求する前に通知を受け取る
03-2.ワークフローの作成
テンプレートは簡単に手早くワークフロー作成ができるため非常に便利ですが、自社のEC運営に最適なワークフローを作成したい場合は、手作業でオリジナルのワークフローを作成することもできます。
ワークフローは下記の要素によって構成されます。
- トリガー…ワークフローを開始させるイベント。「商品が注文される」など、ショップ上で新しくイベントが起きることによってワークフローが開始する。
- 条件…アクションが実行される条件。「在庫数量が0個になりそう」など、ワークフローを分岐させる条件のこと。
- アクション…条件が満たされた時に起こすアクション。「商品を非表示にする」など、ワークフローによって発動するアクションのこと。
上記の要素を組み合わせることでワークフローが作成されます。
03-2-1.ワークフローの作成手順
- トリガーを選択する
Shopify Flowの画面から「ワークフローの作成」をクリックし、一覧表示されたトリガーの中から自分が設定したいものを選びます。 - 条件・アクションを設定する
選択されたトリガーの右下にある「+」をクリックし、一覧表示された条件・アクションの中から設定したいものを選びます。条件やアクションの細かい内容の編集は、テンプレートの設定と同様に、各項目をクリックして設定します。 - ワークフローをオンにする
「トリガー」「条件」「アクション」の設定が完了したら「変更を適用」をクリックしてください。
※この時点では作成したワークフローは「下書き」になっています。画面右上にあるスイッチを「オン」に切り替えて設定は完了です。
ワークフローの作成画面上部にあるタイトルをクリックすると、設定したワークフローのタイトルを変更することが可能です。
04.まとめ
今回はタスクを自動化できるShopify Flowの設定方法について詳しく解説しました。
Shopify Flowは、自分の運営スタイルに合ったワークフローの作成や、初めての人でも使いやすいテンプレートの使用が可能です。
在庫管理や、不正防止注文の防止など、今まで手作業で行っていた作業を自動で行うことが可能になる大変便利なアプリなため、ぜひShopify Flowを活用してタスクを削減し、よりクリエイティブな作業に集中できるようにしてください。
弊社ではShopifyを使用したサイト構築などのご相談も受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。
株式会社Proteinum 代表取締役