【2025年最新版】楽天市場の違反点数制度(ペナルティ)完全ガイド|規約違反で売れなくなる前に知るべきこと
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楽天市場に出店している方へ――
もし「楽天の違反点数制度(ペナルティ)」を理解せずに運営していると、ある日突然、検索順位の低下・ランキング非表示・一時改装中表示、さらには契約解除といった深刻な処分を受ける可能性があります。
本記事では、楽天市場の「違反点数制度」の仕組みや、累積点数ごとのペナルティ内容、違反事例、防止策までを徹底解説。
「知らなかった」では済まされない重要ルールを、2025年最新版としてわかりやすくまとめました!
Contents
【記事の対象となる方】
- 楽天市場の運営を開始した方
- 楽天市場でこれから本格的に売上を上げたい方
- 楽天市場でぎりぎりまで攻めたことをしたいが、その前に守るべきルールを把握しておきたい方
楽天市場には、当然ながら運営時に守るべきルールというものがあります。それも結構たくさんあります。規約を隅々まで読んで、実際に運営に問題がないように把握し続けるのはなかなかに労力がかかると思います。本来この規約は悪徳業者からユーザーを守るために設定されているものですので、基本的に善良な運営をしていれば抵触をすることはないのですが、勢い余ってルールを破ってしまうような規約が存在するのも事実です。
今回の記事では、そんな「うっかり破ってしまいそうなルール」を中心に解説していきます。最低限押さえるべきルールとして、ぜひ参考にしてください!
1.楽天市場の違反点数制度(ペナルティ)とは?

楽天市場では、利用者が安心して買い物できる環境を守るために「違反点数制度」を導入しています。これは、店舗が規約違反を行った場合に点数を加算し、その累積点数に応じてペナルティを科す仕組みです。
- 累積方式:1月1日〜12月31日までの加算点数で判定
- リセット:翌年1月1日に点数リセット(例外あり)
- 違反レベル:
- レベルⅠ(35点)
- レベルⅡ(55点)
- レベルⅢ(75点)
- レベルⅣ(80点)
- レベルⅤ(100点・原則契約解除)
小さな違反の積み重ねでも累積により重度のペナルティに至るため、日常的なルール理解とチェック体制が欠かせません。
2.意識すべき楽天 違反点数制度のルール
ここでは意図せずして、破ってしまう可能性が十分にあると考えられる規約を紹介していきます。紹介する規約以外にも守るべきルールがあることを認識したうえで、参考にしてください。それでは、違反点数が高い規約から見ていきましょう!
レベルⅦ:累積100点(契約解除リスク最大)
処分内容:原則契約解除。出店継続判断となる場合も違約金が発生します。
- 禁止商材(麻薬、銃器、模造品、権利侵害品など)
- 知的財産権侵害(著作権・商標権違反商品)
- 公序良俗に反する商品や表現
偽造品、模倣品の取り扱いや有名人の名前や画像の無断使用は即退店となりうる違反です。
レベルⅥ:累積80点
処分内容:ランキング掲載制限、検索順位ダウン、最大14日間の「一時改装中」表示、違約金140万円。
- レビュー操作(関係者投稿・レビュー強要)
- 架空注文
- 決済方法の限定
- 不正な外部サイト誘導
レベルⅣ-1.レビュー関連、店舗関係者の投稿・レビューの強要
レビューは重要な要素になりますので、店舗関係者の投稿や購入者にレビューを強要することは禁止されています。同じネットワークを使っているユーザーのレビューなどから発覚するようです。
レベルⅣ-2.架空注文
ランキングを上げるために架空注文をいれるような事業者を取り締まる規約です。テスト注文などをキャンセルせず、引っかかってしまうケースがあります。テスト注文はテスト注文と分かる情報で購入し、すぐにキャンセルをかけましょう。
レベルⅣ-3.決済方法を限定すること
完全受注生産の商品や、不正ユーザーからの注文のおそれがある場合など、正当な理由がある場合をのぞき「クレジットカードのみ」「代引きのみ」などの決済方法を限定することは違反となりますので注意しましょう。ちなみに、楽天銀行口座以外の口座をユーザーの振込先とすることも違反となります。
レベルⅤ:累積75点
処分内容:ランキング・検索順位制限、違約金70万円。
加点対象行為例:中規模以上の広告違反、不正レビュー活用、大規模な表示違反など。
レベルⅣ:累積55点
処分内容:広告機能やランキング機能の制限(14日間)、対面講習義務。
事例:誇張広告、商品カテゴリの不正登録、販売条件違反。
レベルⅢ:累積35点
処分内容:検索順位制限(7日間)、ランキング非表示、WEB講習受講義務。
- 薬機法違反広告
- 複数SKU重複登録
- 過剰SEO(不自然なキーワード羅列)
- レビュー引用の不適切利用、レビュー特典付与
- 外部サイト誘導
レベルⅠ-1.薬機法違反広告
これはよくある話ではありますが、薬機法に違反している表現は禁止されています。特に医薬品や健康食品などを輸入代行と称して販売する行為は、薬機法違反にもなる場合があります。
レベルⅠ-2.事前に審査が必要となる商品
医薬品、医薬部外品、医療機器、化粧品、健康食品は未審査での取扱いを行うと違反点数の対象となります。特に化粧品は知らない人も多いのではないでしょうか?あらかじめ事前に審査のうえ、販売を行いましょう。
レベルⅠ-3.販売条件が全て同一の商品(SKU)を複数登録する
SKUプロジェクト施行後検索機能が使いづらいというユーザーのクレームに基づいて新たに違反点の対象となりました。
レベルⅠ-4.不適切な検索対策
楽天市場の検索ロジックには、検索キーワードが商品名や商品説明文に記載されていることが条件ですが、これを悪用する業者がいます。具体的には、ユーザー側には見えないように透明文字や小さい文字で大量のキーワードをいれる行為が該当します。
レベルⅠ-5.不適切なレビュー引用・利用行為&レビュー投稿を条件とした特典付与
レビューは優良な店舗の運営において欠かせない要素ですが、細かなルールが設定されています。レビューの投稿を促すためにおまけを別送する、次回の注文に利用できるクーポンなどの施策は問題ございません。景品表示法のルールと一緒に確認しておきましょう。
レベルⅠ-6.外部リンク、外部サイト誘導
自社サイトでの購入を促す事業者などがいますが、禁止されています。また、SNSへのリンクも基本的に楽天R-SNSで契約したLINEやInstagramのみに限定されていますので、自店へのLINEやInstagramへのリンクはできません。
レベルⅡ:累積20点
レベルⅡ-1.景表法違反
さきほどのレビュー施策の件でかかわるルールです。商品価格の20%以上のポイント付与を実施してはいけないといった法律やオマケ施策の実施に関わるルールがあります。特にオマケ施策の実施時は景表法自体に抵触しないか調べましょう。
レベルⅡ-2.二重価格表示
二重価格表示をする際には、明確なエビデンスを表示する必要があります。
▼楽天の二重価格については、下記記事で詳しく解説しているのでぜひ合わせてご覧ください。
レベルⅡ-3.他店舗との商品比較、最上級表現
これらは自社の商品の良さを証明するためにやりがちな行為です。ただルール上では禁止されているので、ユーザー側にうまく想像してもらえるような表現を使いましょう。
レベルⅠ:累積5点
レベルⅠ-1.連絡困難(ユーザー及び楽天との連絡が困難な状況にある と楽天側が判断した場合)
忙しすぎると問い合わせへの対応ができない…そんな嬉しい悲鳴が出てしまうような状況に陥ることがあると思います。特にセールで想定以上に売れてしまいオペレーションが回らない…というのはよくある話です。ただ違反になりますので、キチンと需要予測を行った上でオペレーション設計しましょう。
レベルⅠ-2.商品画像登録ガイドラインの遵守事項に反する行為
商品画像登録のガイドラインに反していると違反点数の対象となってしまいます。
▼画像のガイドラインは以下の記事で詳しく解説していますので、読んでみてください。
3.楽天からの通知〜処分までの流れ
- 1.楽天が違反行為を確認
- 2.店舗に通知(5〜10営業日程度の猶予あり)
- 3.修正・報告
- 4.加点確定・処分決定
- 5.違約金請求や機能制限を実施
重大違反は猶予なく即処分となるケースもあります。
4.よくある違反事例と注意ポイント
4-1. 誤認表現・景品表示法違反
- 違反点数:20点
- 事例:
- 「最安」「日本一」「絶対お得」など、根拠のない最上級表現を商品説明に使用
- 他店の商品と比較して「絶対に勝っている」と記載
- 注意ポイント:
- 表現には必ず根拠を明示する(価格比較は実績に基づく)
- 「他社より安い場合あり」「当店比でお得」など曖昧表現に置き換える
4-2. レビュー操作・特典付与
- 違反点数:35〜80点(行為内容により変動)
- 事例:
- 店舗関係者がレビュー投稿
- 「レビューを書いたらクーポン配布」と条件付きで誘導
- 注意ポイント:
- レビュー投稿はユーザーの任意であること
- 特典を付与する場合は、レビュー条件に関係なく行う
- RMSガイドラインで明示されている禁止行為は絶対に避ける
4-3. 薬機法・健康食品広告違反
- 違反点数:35点
- 事例:
- 「これを飲めば必ず痩せる」「副作用ゼロ」など、科学的根拠がない表現
- 医薬品と誤認される表現の使用
- 注意ポイント:
- 効果効能の表現は必ず公的な根拠・認可範囲内に限定
- 「個人の感想です」と明示する
4-4. 外部リンク・外部サイト誘導
- 違反点数:35点
- 事例:
- 商品ページ内でAmazonや自社ECサイトへのリンクを掲載
- 外部決済サイトへ誘導するバナーを設置
- 注意ポイント:
- 楽天市場外への誘導は禁止
- 商品ページ内でURLやQRコードを掲載しない
- 外部サイトで購入するよう誘導する文言は避ける
4-5. 複数SKU重複登録・不適切検索対策
- 違反点数:35点
- 事例:
- 同一商品をサイズ・カラー違いも含めて複数SKUとして登録
- 不自然にキーワードを羅列して検索上位を狙う
- 注意ポイント:
- SKU登録は商品バリエーションごとに正しく設定
- キーワードはユーザー視点で自然に記載
- 不正SEO行為(隠し文字・無関係キーワード)は避ける
4-6. 連絡困難・商品画像ガイドライン違反
- 違反点数:5点
- 事例:
- ユーザーや楽天からの問い合わせに応答がない
- 画像のトリミング・加工で規定違反(文字入れや背景削除)
- 注意ポイント:
- メールや問い合わせフォームに対応する体制を整備
- 商品画像はガイドラインに従い、必要以上の加工をしない
5.違反防止チェックリスト
以下のチェック項目を定期的に確認しましょう。
- 商品説明に「最安」「最高」などの最上級表現を使っていないか
- レビューキャンペーンで特典を条件にしていないか
- 薬機法・景表法に抵触する表現がないか
- 同一商品を複数登録していないか
- 外部サイトへのリンクを貼っていないか
6.まとめ:楽天市場で売れ続けるために
楽天市場の違反点数制度(ペナルティ)は、出店者にとって避けては通れないルールです。累積で管理されるため「小さな違反の積み重ね」でも契約解除リスクに直結します。
特に、広告表現・レビュー操作・外部リンク誘導は意図せず違反になるケースが多いため、日々の運営でチェック体制を整えることが不可欠です。
ルールを正しく理解し、違反を未然に防ぐことこそが、長期的に売上を伸ばす最大のポイントです。

株式会社Proteinum 代表取締役
