【保存版】ECでオリジナル商品を販売する方法|売上を伸ばすプロモーション・ブランド戦略まで徹底解説

本記事を閲覧頂きありがとうございます。
我々はECにおける総合的な売上向上サービスを展開しています。
楽天、Amazon、Yahoo!ショッピングの大手ECモールや自社サイトのご支援実績のもと、これからオリジナル商品の販売を始めたい方、すでに販売しているものの伸び悩んでいる方に向けて、実践的なノウハウをまとめました。

この記事はこんな方におすすめ

  • ECでオリジナル商品の販売を始めたい
  • 商品は作ったが、ECでどう売ればいいのかわからない
  • モール/自社ECで売上を伸ばす方法を知りたい
  • 広告・SNSなどプロモーションの使い方を学びたい

ECの普及により、個人でも低コストでオリジナル商品を販売できる環境が整ってきました。
しかし 「商品を作る」のと「売れる仕組みを作る」のは別物 です。

この記事では、EC初心者でも再現できる販売戦略・プロモーション方法・ブランドの育て方まで解説します。

1.オリジナル商品とは?特徴とEC販売の魅力

「オリジナル商品」と聞くと特別な商品を思い浮かべるかもしれませんが、本記事では、“まだ世の中に広く知られていない、自分たちで企画・製造(外注含む)して販売する商品” と定義します。

ECでオリジナル商品を販売することには、明確な特性があります。
それは端的に言えば、利益は取りやすいが売る難易度は高い ということです。

まず、メーカーやOEMとして商品を持つ形になるため、中間マージンがほぼ発生しません。これにより広告費へ投資しやすく、売れれば利益率の高いビジネスモデルを構築できます。また市場リサーチを踏まえて競合が少ない領域を選べば、商品力次第で独自ポジションを確立することも可能です。

一方で、知名度ゼロからのスタートになるため、商品を知ってもらうまでが最も苦労するポイントです。ユーザーはレビュー数や認知度を重視するため、いきなり自然流入で売れるケースは多くありません。初期段階では広告の力を借りて、商品ページへのアクセスを増やす必要があります。

2. ECでオリジナル商品を販売するメリット・デメリット

オリジナル商品は「自分だけのブランドを育てられる」という大きな魅力がありますが、その一方で、既製品や転売とはまったく違う難しさもあります。

ここでは、実際にEC支援の現場で多くのオリジナル商品に関わってきた視点から、メリットとデメリットをわかりやすく解説します。販売に取りかかる前にこの部分を押さえておくと、商品設計やプロモーションの方向性がブレにくくなり、売れるまでのスピードが大きく変わります。

メリット

オリジナル商品をECで販売する一番の利点は、利益率の高さにあります。
メーカー・OEMという立ち位置になるため、卸売・転売と比べると利益構造がシンプル。広告へ再投資しやすく、売れれば売れるほど成長スピードが加速します。
加えて、競合が少ない領域を選べば、価格競争に巻き込まれず、ブランドとして長期的に育てていけます。商品改善の自由度も高く、ユーザーの意見を反映したスピード改善ができる点も魅力です。

デメリット

売れるようになるまではどうしても時間と労力がかかります。
ユーザーは知らない商品に手を出しにくいため、レビューゼロの状態では比較で負けてしまいがち。広告なしで販売を伸ばすのは難しく、初期投資が一定必要です。
また、製造を伴う以上、在庫リスクや品質管理の手間も発生します。
ECは便利な一方、ページ制作・広告運用・モールごとの施策など、やるべきことは決して少なくありません。

3. オリジナル商品を販売するまでの流れ|ECで成功するための準備プロセス

オリジナル商品を販売する際、商品づくりやプロモーションだけに目がいきがちですが、実は“販売を開始するまでの準備プロセス”が売上の基盤をつくります。

① 市場調査(ニーズ・競合・価格帯の把握)

最初のステップは「どんな商品を作るべきか」を知ることです。
ECではレビューが豊富にあるため、競合商品の長所・短所を読み取ることで、改善すべきポイントが自然と浮かび上がります。また、価格帯がどのレンジに集中しているかを把握すると、利益を確保しながらユーザーに選ばれる価格設計が可能になります。

ここが曖昧だと商品そのものの魅力が弱くなり、広告を使っても売れないという状況が生まれます。
オリジナル商品の成功は、実はこの時点から始まっています。

② 商品企画(誰のどんな悩みを解決するかを明確化)

市場調査が終わったら、商品企画に落とし込みます。
「この商品は誰のためのもので、何を解決するのか?」
という問いに答えられる状態が理想です。

ECの商品ページは“言葉で価値を伝える場”なので、ここで明確になったコンセプトは、商品画像・説明文・タイトル・LPなどすべてに反映されます。
コンセプトがブレない商品は、ユーザーに理解されやすく、レビューでも評価されやすくなります。

③ 製造・OEM手配(試作品の改善→最終仕様)

次に製造フェーズに入ります。
OEMメーカーに依頼する場合は、最初にサンプルを取り寄せて改善点を洗い出し、何度か調整して最終仕様を決めていきます。
パッケージのデザインや素材、同梱物のメッセージカードなども、ブランドイメージに合わせて設計していきます。

オリジナル商品の魅力は“こだわりを細部にまで反映できる”点にあります。
ブランドの世界観を作るうえでも、この過程はとても重要です。

④ 販売チャネルの選定(ECモールか、自社ECか)

実際に商品を販売する場所を決めます。
楽天・Amazon・Yahoo!などのECモールは集客力が高く、初速を出しやすいのが強み。一方、自社ECはブランドとして育てやすいという利点があります。

オリジナル商品は、
「モールで売上を取り、自社ECでブランドを育てる」
という二軸戦略が相性が良いケースが多いです。

「利益率の高さ」や「広告運用のしやすさ」も、この段階の選択に大きく影響します。

⑤ 商品ページ制作(世界観 × 機能訴求のバランス)

販売開始前にもっとも力を入れるべきが、商品ページ制作です。
ユーザーは商品そのものを手に取れないため、画像・テキスト・構成のすべてで “購入する理由” を納得してもらう必要があります。

単に機能を並べるだけでなく、開発ストーリー・こだわり・利用シーン・保証内容など、「この商品が愛される理由」を丁寧に伝えることが大切です。
ここにブランドらしさを宿すことで、購入後のファン化にもつながります。

⑥ 初期プロモーション(広告×SNS×モール施策)

商品ページが整ったら、いよいよ販売開始です。
とはいえ、オリジナル商品は最初に“知ってもらうこと”が課題となるため、広告やSNSによる初動の加速が必要です。

  • SNSで世界観を発信
  • リスティング・ディスプレイ広告で興味層を集める
  • モール内広告で検索露出を増やす

初期は広告の力が非常に大きく、ここでアクセス数を作ることでレビューがつき、自然検索流入が増え、売上が安定していきます。
この「認知 → 集客 → 購入」の流れを作ることが、最も大きな壁であり、同時に最も大きなチャンスです。

 4. オリジナル商品販売で活用すべきプロモーション方法

オリジナル商品は、どれだけ商品そのものに魅力があっても、人の目に触れなければ売上に結びつきません。とくに販売初期はブランドの認知がまったくない状態からのスタートになるため、プロモーションは「できればやる」ものではなく、売上を作るための必須プロセスです。

ここでは、オリジナル商品を最短で認知させ、購入につなげるために押さえておきたい主要なプロモーション手法について、実務目線で整理していきます。

SNSで認知を積み上げる

SNSは今やEC販売の起点ともいえる存在です。
Instagram や X(旧Twitter)を中心に、商品開発の背景・想い・利用シーンなどを投稿し、フォロワーとの関係性を育てていきます。広く拡散されるというより、「商品を理解してくれる人」を少しずつ増やすイメージです。
影響力が蓄積されると、プロモーション時の効果が大きく変わります。

リスティング広告・ディスプレイ広告・SNS広告

自社ECで販売する場合、広告運用はほぼ必須です。
検索キーワードの最適化、クリエイティブの検証、ターゲット設定の調整などを繰り返すことで、少しずつ広告効率を改善していきます。
広告の改善を続けていくと、アクセスが安定し、売上の基盤が作られます。

ECモール内広告(Amazon・楽天・Yahoo!など)

モール内の広告には大きく2種類あります。
ひとつは検索結果に商品を出す広告、もうひとつは特集ページへ掲載する広告です。
モールの検索アルゴリズムは売上数が大きく影響するため、初期は「売上を作るための広告」、後半は「検索順位を上げて自然流入を増やす広告」という風に使い分けます。
楽天の目玉枠のような特集ページは、一気に売上を作る際の強力な手段です。

 5. オリジナル商品のブランディング方法

オリジナル商品を長く愛されるブランドに育てるには、世界観づくりが欠かせません。
ここではECに最適化したブランディングの手順をお伝えします。

商品ページで世界観を伝える

Amazon的な“情報だけが効率的に並ぶページ”が好まれる場面もありますが、オリジナル商品の場合は背景やストーリーが非常に重要です。
こだわりや開発ストーリーを丁寧に説明し、「自分が使う理由」をユーザーに納得してもらえるページを目指します。

購入後のメールでもブランド世界観を届ける

購入直後のメールは、ユーザーの興味が最も高い瞬間です。
商品の裏側やブランドの思想、参加できるイベント・コミュニティの案内などを添えることで、ファン化につながります。
1回の購入体験を“ブランドとの出会い”として印象づけることがポイントです。

継続的な接点をつくり、リピーターへ育てる

ECで最も利益を生むのはリピーターです。
定期的なメール配信、アプリ通知、商品に関連したコラムやメディア運営など、ユーザーとの関係を維持する仕組みを整えましょう。
自社の世界観を継続して届けることで、長期的なファンを増やすことができます。

6. まとめ

オリジナル商品は利益率が高く、競合が少なければ長く愛されるブランドを構築できます。
しかし、最初は認知ゼロからのスタートで、広告を含めたプロモーションが欠かせません。

重要なのは次の3つです。

  • 売れるまでの道のりを正しく理解すること
  • ユーザーにストーリーを伝え続けてファンをつくること
  • 購入後も接点を保ち、関係性を育てること

この3点が徹底できれば、ECでのオリジナル商品販売は非常に強力なビジネスになります。

本記事の内容を参考に、ぜひ自分が思い描く最高の商品を世に広めていきましょう!

amazonや各種ECモール、自社ECサイトの運営にお悩みなどあれば、ぜひ弊社に一度ご相談ください。以下問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください!

Writer米沢 洋平

株式会社Proteinum 代表取締役

慶応義塾大学を卒業後、楽天グループ株式会社に入社。ECコンサルタントとして、ショップオブザイヤー受賞店舗を含むのべ700店舗以上を支援。その後、小売業を中心に経営コンサルティング業務に従事(事業戦略策定、EC戦略策定・実行支援など)し、株式会社Proteinum(プロテーナム)を創業。
プロテーナムでは、楽天、amazon、自社EC、Yahoo!ショッピングを中心に、データに基づく圧倒的な成果にこだわった支援を行っている。ナショナルブランドを中心に累計1,000社以上の支援と年間広告費10億円以上の運用実績を持ち、独自のEC運用支援システム「ECPRO」も提供している。

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