【記事の対象となる方】
- これからamazonへの出店を考えている方
- amazonで販売する商品に悩んでいる方
- amazonでの商品の売り方について検討している方
amazonへの出店を考えているが、どのような商品を販売するのがよいか、わからず悩んでいるという方向けの記事です。販売する商品の選定にあたり、amazonの特性を知っておきたい、そんな方にも参考にしていただけると思います。
1.amazonで売上が上がる仕組み
amazonで売上を上げていくには、まずはamazonの仕組みについて、きちんと理解する必要があります。amazonで売上を上げるポイントは以下の通りです。
- 検索順位を上げる
- カート獲得率を上げる
検索順位を上げる
amazonで商品が売れるには、まずは商品を見つけてもらわなければ始まらないので、検索結果上位に表示される必要があります。つまり、amazonにおけるSEO対策を適切に実施しなければなりません。具体的に何をすればいいか、わかりやすく説明していきます!
amazonSEO基準(直接的要因)
- 検索キーワードとの商品ページテキスト関連率
- 商品の直近売上
- CVR(ユニットセッション率)
- 在庫保持率
- 商品価格
amazonはECモールにおいては、基本的に販売手数料で売上を上げているので、「売れる商品」が検索結果の上位に表示されます。
検索キーワードとの商品ページテキスト関連率
「商品名」、「商品説明の箇条書き」、「商品紹介コンテンツ」、「検索キーワード」、「商品説明文」に検索されそうなキーワードを盛り込みます。すると、関連したキーワードが検索されると、該当商品が検索結果上位に表示されます。
商品の直近売上
直近7-14日間の「注文件数」(売上金額、売上個数、諸説あり)が基準となります。
CVR(ユニットセッション率)
商品ページの閲覧者のなかでの注文件数が考慮されます。
在庫保持率
在庫には余裕を持つ必要があります。在庫切れを起こしてSEOランキングが急降下した例もあります。
商品価格
amazonが想定している適切な価格帯に設定している必要があります。
※極端に安いと検索順位が下がります。
amazonSEO基準(間接的要因)
- FBAを利用する
- カスタマーレビューで高評価
- 商品画像の最適化
- 商品紹介コンテンツを掲載する
- 広告を出稿する
- クーポン設定およびプロモーションを設定する
FBAを利用する
配送が早くなることで、購買率が上がり、結果的にSEOランキング上昇の要因になります。
カスタマーレビューで高評価
丁寧な顧客対応を行い、カスタマーレビューで高評価を得ることがSEO対策には重要です。
商品画像の最適化
7枚目までの商品画像をユーザーが購入できる情報を提供できるよう最適化します。
商品紹介コンテンツを掲載する
商品説明を入れます。ヘッダー部分はh3要素のため、GoogleSEO対策的にも重要です。
h3要素というのは、WEBページの見出しのようなものなのですが、Googleで検索された際に、表示されるきっかけになります。
広告を出稿する
広告をかけて、直近の売上をあげることでSEOランキングを上げることができます。
広告には、いくつか種類があるので詳細は別の記事で説明させていただきます。
クーポン設定およびプロモーションを設定する
売上を向上することで、SEOランキングを上昇できます。割引率は20%までに抑えることが重要です。極端な値下げは商品の信頼性を疑われて、検索順位が下がったり、突然販売停止されたりします。
カート獲得率を上げる
amazon特有の概念に「カート」というものがあります。
amazonでは、一つの商品に対して、複数の商品出品者が存在しています。
以下の画像のように出品者が表示されます。
実はamazonにおいては、amazonからだけではなく、各出品者から商品を購入しています。
この出品者は、一定の基準を満たしたセラーが入れ替わりで表示されており、
ここでセラーに表示されることを「カートを獲得する」と言います。
出品者としては、自分の出品から購入してもらえないと売上にならないため、非常に重要な考え方となります。
カートの獲得率向上方法(amazon側で公表されています)
基本的な考え方としては、納期を早め、ユーザークレームを抑え、価格を安くする、ということです。
- 大口出品登録
- FBA利用
- 注文不良率
- 低評価率
- Amazonマーケットプレイス保証申請率
- クレジットカードのチャージバック率
- キャンセル率
- 出荷遅延率
- 注文数が一定数ある
- 価格が最安値である
大口出品登録
2種類ある出品携帯のうちの、月額4,900円 (固定) + 販売手数料のプランです。一括出品ツール、注文管理レポート、多様の決済方法の提供、独自の配送料金の設定、お届け日時指定の設定といった機能が利用できます。
FBA利用
商品の保管から注文処理、配送、返品に関するカスタマーサービスまで、Amazonが代行するサービスです。配送品質を担保できるため、カート獲得率が向上されます。
低評価率を抑える
特定の期間に低い評価を付けられた注文数を全注文数で割った数
amazonマーケットプレイス保証申請率を抑える
指定された60日間に該当する保証申請(以下を参照)が行われた注文数を全注文数で割った数
クレジットカードのチャージバック率を抑える
特定の期間にクレジットカードに関する問題による払い戻し(チャージバック)が発生した注文数を全注文数で割った数
キャンセル率を抑える
指定された7日間の注文に対し、出品者都合でキャンセルされた注文の割合を表したもの
※キャンセル率が2.5%を超えていると、アカウントが利用停止になる可能性がある
出荷遅延率を抑える
10日間または30日間の注文のうち、出荷予定日より後に出荷通知が送信された注文の割合
注文数が一定数ある
ユーザーからの信頼がある商品をamazonは優先的に表示するため、一定数の商品数が必要となります。
価格が最安値である
amazonは売上が上がる商品をできるだけ表示させるため、最安値で出品すると、カートが獲得しやすくなります。
上記をまず徹底して守ることが、とにかく重要です。言葉で言うのは簡単ですが、徹底するのは非常に難しいです。うまく仕組化して取り組みましょう!
2.amazonで販売するのに向いている商品(出品者目線)
これまで説明してきた通り、amazonで売上を上げるには、以下の要素が重要です。
- 検索順位を上げる
- カート獲得率を上げる
まずは、カートを獲得できなければ、話が始まらないので、以下のポイントを達成できる商品を出品する必要があります。
- 最安値で出品できる
- 競合がいない
これは、最安値で出品できなければ、売上が上がりにくいということと、競合がいなければ勝手にカートを獲得できるためです。
上記を達成できる前提で、検索される頻度が高い商品(話題になっている、すでにニーズがある)を選定することが重要です。
そのため、メーカーであったり、OEM製造などを利用したオリジナル商品の販売が可能な方々に向いているモールだといえます。
3.終わりに
これまでの話をまとめると、amazonでの販売に向いている商品、有利な業態は以下の通りです。
- 最安値で出品できる
- 競合がいない
- メーカー販売
- OEM製造販売
amazonでの販売のコツをつかんで、ぜひ世界最大のモールを最大限有効活用しましょう!
amazonや各種ECモール、自社ECサイトの運営にお悩みなどあれば、ぜひ弊社に一度ご相談ください。以下問い合わせフォームからご連絡いただければ、ご返信させていただきます。

株式会社Proteinum 取締役