Amazonブランド登録の登録方法と必要要件を解説!

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【記事の対象となる方】

  • Amazonブランド登録というものをご存知ない方
  • Amazonブランド登録というものをできると聞いたが、もう少し詳細を知りたい方
  • Amazonブランド登録したいが方法がわからない方

Amazonではブランド登録という機能があります。
ブランド登録をすることで、ブランド保有者にしかできない施策をできるようになります。よりブランドの知名度・売上を上げたい、卸先に勝手にページを編集されないようにしたい、といった声に応える施策がAmazon側で用意されているので、必ずブランド登録をするようにしましょう!

1.Amazonブランド登録とは?

Amazonで商品を探していると、商品のブランドが記載されていることがわかります。

これが、ブランド登録されたブランドです。Amazonでは新たに商品登録する際、ブランドを選択するのですが、ブランドの選択対象になるには、ブランド登録を実施している必要があります。

仮に自社のブランドと似たようなブランド名のブランドがあった場合、自社よりも先に卸先が正しいブランド名ではなく、誤ってもう一方の似たようなブランド名で商品登録をしてしまうと、自社のブランドを正しく直すのに非常に時間がかかります。できるだけ早い段階で自社のブランド登録を実施するようにしましょう。

2.Amazonブランド登録のメリット・デメリット

ブランド登録のメリット・デメリットを紹介します。まずはざっくり全体を把握してください。

【メリット】

  • スポンサーブランド広告を実施できる
  • スポンサーディスプレイ広告を実施できる
  • 商品ページの編集権限を優先的に持つことができる
  • 転売屋の登録商品を排除しやすくなる
  • ストアページを作成できる
  • JANコードなしでも出品が可能
  • ブランドの出品商品のリスト表示が可能
  • Brand analyticsが利用可能
  • Amazon Vine(レビュー先取りプログラム)に参加できる

【デメリット】

  • ブランド登録に、手間がかかる
  • 商標登録をしていない場合、商標登録を取得するまでに通常12か月程度、早くて2か月時間を要する

それでは、それぞれについて詳細を説明していきます。

Amazonスポンサーブランド広告を実施できる

スポンサーブランド広告というのは、対象ブランドの商品を該当の検索キーワードに合わせ表示する広告です。

ブランド登録をした出品者しか登録できません。

ただ注意点としては、あくまでもブランドの認知を上げることに重きを置いた広告なので、広告出稿者がカートを取得できていなくても、スポンサーブランド広告として表示されてしまう点があります。目的をブランドの認知を上げることに絞る、もしくはカートを取得できる調整を行った上で広告を出稿するようにしましょう。

詳細は下記よりご確認ください。

Amazonスポンサーディスプレイ広告を実施できる

スポンサーディスプレイ広告は、商品の詳細ページに表示される広告のため、競合商品から自社商品への流入が期待できる広告です。

商品ページの編集権限を優先的に持つことができる

商品詳細ページは出品者から寄せられた情報を調整して作成されています。
そのため、自社ブランドだから正しい情報を入れようと思い、商品情報の修正を登録し、Amazon側に反映を依頼しても、そのまま商品詳細ページに掲載されるとは限りません。
しかし、Amazonでブランド登録をすることで、登録した商品情報が反映されやすく、他社から編集されても、他社の情報を反映されにくくすることができます。
結果として、ブランドの世界観を守ったり、正しい情報を送ったりすることができます。 

転売屋の登録商品を排除しやすくなる

ブランド登録をしている店舗は、商標権の所有を証明しているので、同じ商品を登録している転売屋の出品に対して、「知的財産権侵害」などを主張する際に通りやすくなります。

ストアページを作成できる

ストアページとはAmazon内に自社ブランド専用のページを作成できるサービスです。Amazonの中で、自社ブランドの世界観を伝えるのに有効です。

ストアページ
ストアページ導線

導線は、商品ページ内などに設置されています。

JANコードなしでも出品可能

Amazonに出品する場合、通常JANコードが必要ですが、これから販売しようとする商品のJANコードを取得していないという場合があると思います。
その際には、「製品コード免除申請」をAmazon側に依頼しなければいけませんが、Amazonブランド登録を行っておくと、申請しても審査落ちする可能性が下がります。
「製品コード免除申請」が通れば、JANコードがなくても出品することが可能です。

ブランドの出品商品のリスト表示が可能

Amazonブランド登録を行うと、ブランドの登録商品リストが作られます。商品カタログからブランド名をクリックすると、どのような商品が登録されているか、リストで確認できるため、転売屋などの権利侵害商品を見つけやすくなります。

Brand analyticsが利用可能

Amazonブランド登録を行っている出品者のみブランド分析機能を利用できます。
ブランド分析では以下のレポートを参照可能です。

  • Amazon検索用語レポート:特定の期間においてAmazonストアで最も人気のある検索キーワードと各キーワードの検索頻度ランキング、およびキーワードの検索後に購入者が全体としてクリックした上位3点の商品が表示される
  • 商品比較レポート:権利所有者の商品と同日に、Amazon購入者が閲覧した頻度が上位の商品が表示される
  • 代替購入レポート:Amazonの購入者が全体として、ブランド所有者の商品を閲覧したものの、購入しなかった日と同日に、頻繁に購入された商品がブランド所有者に表示される
  • マーケットバスケットレポート:ブランド所有者の商品を購入した際、同時にAmazonの購入者が最も頻繁に購入した商品が表示される
  • リピート購入レポート:商品またはブランドごとの注文数、および購入者のユニーク数が表示される

Amazon Vine(レビュー先取りプログラム)に参加できる

Amazonブランド登録を行うことにより、「Amazon Vine」と呼ばれる、レビューを先取りするプログラムに参加できるようになります。Amazon Vineとは、出品者側が商品を無料で提供し、Amazon側が選んだレビュアーの方にレビューを書いてもらうことができるプログラムです。
Amazonでは、Amazon Vine以外に効果的にレビューを獲得できるプログラムは現状では無いため、Amazon Vineを活用してレビューを獲得していくことは重要になってきます。
Amazon Vineについての詳細は下記よりご確認ください。

3.Amazonブランド登録の登録方法

ブランドレジストリアカウントの作成

Amazonブランド登録用のサイトページ(https://brandservices.amazon.co.jp/brandregistry/eligibility)にアクセスし、ページ下部に出てくる「今すぐ登録する」ボタンをクリックします。

「ブランド登録先の国のマーケットプレイスを選択します。」の表示が出るので、国リストが出てきたら、一覧「日本」を選択します。

ブランド登録のページで入力

利用規約を確認したら、ブランドレジストリアカウントの管理画面の左側にある「新しいブランドを登録」をクリックします。

ブランド登録の申請に必要な情報が表示されるのでそちらを確認した後、ページ左下の「ブランドを登録する」ボタンをクリックします。

登録用の入力画面が開くので、まずはブランド情報を入力していきます。
入力するブランド名は、登録された商標名と完全に一致していることを確認してください。確実に一致していると認められない場合には、ブランド登録の申請は承認されなくなってしまいます。
例えば大文字と小文字の区別や、ハイフンやコンマなどの使用には、特に注意が必要ですので、必ずチェックしてから入力しましょう。
また、ブランド登録後にブランド名の変更はできません。イチから新たに登録し直す必要がありますので、間違わないように注意して入力しましょう。

続いて、出品用アカウント情報を入力していきます。商品に該当するブランドカテゴリーの指定などを行っていきます。

最後に、製造および販売情報の入力をしていきます。流通情報・ブランド商品の販売国・商標権のライセンス情報を入力し、送信をクリックすれば、ブランド登録の申請は完了し、Amazonで審査が行われます。

Amazonでの審査が終わると、確認コードが送信されてきます。申請が商標権を持つ人/組織自身で行われているかを確認するためです。このコードを受け取ったら、Amazonブランド登録アカウントにログインし、送られてきたコードを提出します。

提出から数日後、Amazonからブランド登録を承認するメールが届いたら、登録完了です。

4.Amazonブランド登録のための商標取得方法

ブランド登録をする前の注意点としては、「商標の取得」があります。商標から実際の登録方法から取得期間について説明していきます。

商標とは?

商標とは、自社の取り扱う商品やサービスを他社の商品やサービスと区別するために使用するマークです。そのため、商標は企業にとって非常に重要なツールです。

商標の役割・機能

商標は商標が付されている商品の販売者や提供者を表示する機能と、品質を保証する機能があります。また、商標は各国の商標法により、登録することで独占して使用する権利(専用権)を付与されます。同時に第三者が登録商標と同一・類似する商標の使用を禁止する権利(禁止権)も付与されるため、第三者から自社の事業を守ることにつながります。

商標登録までの流れ

商標登録には、「方式審査」と「実体審査」があります。この2つの審査を無事通過するまでに通常12か月かかります。

  • 方式審査:出願された商標が手続的要件、形式的要件を満たしているかどうかを確認する
  • 実体審査:特許庁の審査官が、出願された商標が登録要件に合致するものであるかどうかを審査するもの

早めに商標を取得する方法

正直12か月も待っていられないという方もいらっしゃるでしょう。そんな方のために2種類の方法があります。

  • 早期審査:一定の要件(出願商標をすでに使用している、など)のもと、出願人からの申請を受けることで、審査を通常に比べ早く実施する制度です。2か月で商標取得が可能となります。
    商標早期審査

5.終わりに

ここまで、Amazonブランド登録について説明してきましたが、理解できましたでしょうか?
最後にメリットとブランド登録時に満たすべき条件について、まとめておきます。

【メリット】

  • スポンサーブランド広告を実施できる
  • スポンサーディスプレイ広告を実施できる
  • 商品ページの編集権限を優先的に持つことができる
  • 転売屋の登録商品を排除しやすくなる
  • ストアページを作成できる
  • JANコードなしでも出品が可能
  • ブランドの出品商品のリスト表示が可能
  • Brand analyticsが利用可能
  • Amazon Vine(レビュー先取りプログラム)に参加できる

【ブランド登録時満たすべき条件】

  • 商標の取得

ぜひ、「Amazonブランド登録」を有効活用して、アマゾンでの売上を最大化していきましょう。

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Writer渡邊 嵩大

株式会社Proteinum 取締役

楽天市場に入社し、広告企画販促部で広告の企画および販促を担当。コンサル会社に転職後、大手通信事業者の新規事業(EC)の立ち上げ、大手化粧品メーカーのブランド戦略、外資系生保の営業戦略などに携わる。あるときECの可能性を再確認し、プロテーナムに参画。ECの上流設計をメインにしつつ、D2C事業にも携わる。ベンチプレス120kgを目指し、日々自分の限界に挑んでいる。

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