【2023年版】楽天SEO対策について!最適化の方法やポイントについて解説!

楽天市場での検索順位を上げるため、検索ロジックに沿った正しい検索最適化のポイントを解説します。
楽天市場の検索結果で上位をとれるようになることは、楽天市場で売上を上げていくためにはかなり重要ですよね。
そのためには楽天市場内のSEOについて、しっかり理解する必要があります。
楽天市場の検索ロジックは全てが公表されている訳ではありませんが、色々とヒントになる情報は出してくれているので、その辺にも触れていきたいと思います。

1.楽天市場検索最適化(SEO対策)の第一歩!検索ロジックについて

そもそも検索対策(SEO対策)とは?

楽天検索最適化とは、楽天検索窓で検索したときに出る検索結果ページの上位表示することです。
楽天市場で売上げを増加させていくためには、購入意欲の高い顧客集める必要があります。そのためには楽天検索窓からのアクセス・集客が重要になります。

なぜ楽天市場において検索対策が重要なのか?

売上を上げるには、楽天市場でのサーチで、商品の露出増加をすることが注文数増加に寄与します。
検索キーワードは、売れるキーワードを見つけることが重要になります。
多くのユーザーに検索されるキーワード(ビックワード)は、競争率が高いので、上位は売上実績が高い商品になっています。
しかし、中低度の検索キーワード(ミドル・スモールワード)は、対策できていない店舗が多く、対することで効果があります。

楽天市場で検索対象の設定項目

ユーザーが楽天市場で商品を検索した時に検索に影響がある項目の箇所は下記になります。
商品名は、全デバイス共通で影響する箇所になるため、とても重要な箇所になります。

全デバイス:商品名
パソコン・アプリ検索時:PC用キャッチコピー、PC用商品説明文
スマートフォン・ガラケー検索時:モバイル用キャッチコピー
パソコン検索時:PC用販売説明文
スマートフォン検索時:スマートフォン用商品説明文
SKUプロジェクト移管後:商品属性、バリエーション設定

2.楽天市場でのSEO対策について【2023年最新】

まずはSEOについての基本的な考え方について記載します。

  • 取るべきキーワードを選定する
  • 選定したキーワードで、検索結果で自店舗の商品が上位表示させるアクションをとる
  • 効果検証をして、上記を繰り返す

取るべきキーワードを選定する

まずは、これがスタートになります。
ここで重要になるのが、冷静に自店舗の立ち位置と目標売上を踏まえた作戦を考えることです。楽天で既に上位店に位置する店舗は、該当商品に関するキーワードを、優先順位を付けたうえで根こそぎ狙っていく必要があります。
「バッグ 女性」というキーワードで既に上位表示されている一方で、「レディースバッグ」というキーワードでは上位表示されない、というケースがよくあります。
(これは例えばの話になるので、上記のワードがそうなっているかどうかは不明です。)
これはそもそも「レディースバッグ」という検索キーワードでの人気度が低いことが原因である可能性が高いため、キーワード別に個別の作戦を立てましょう。
逆に、新規店など、これから売上を伸ばしていくフェーズの店舗は、「バッグ」などのビッグワードをいきなり狙わずに、「希少性が高い」キーワードを「出現頻度」を上げて、少しづつ、確実に流入数を増やしていく必要があります。(この辺も目標によって異なりますので、一概には言えませんが)

そもそも、キーワードの探し方がわからない方もいらっしゃると思いますので、ここからはキーワードの選定方法を説明させていただきます。

サジェストキーワードから抽出する

楽天市場の検索窓で、キーワードを入力した後に、「スペース」を打ち込むことで、楽天市場内でユーザーがよく検索するキーワードトップ10が表示される機能があります。
ここに表示されるキーワードをサジェストワードといい、このキーワードは楽天市場内で検索ボリュームが大きいキーワードになるため、流通額が高い可能性が高いです。
また、ユーザーがよく検索するキーワードのため検索表示の回数が多くなる傾向にありますので、楽天市場のキーワードサジェスト機能で表示されるキーワードから優先的に対策を行うことで売上を大きく拡大させることができます。

注目キーワードから抽出する

注目キーワード一覧は、楽天市場内におけるトレンドワード、すなわち、よく検索されるキーワードをランキング形式で紹介しているページです。
今売れる商品やその商品に関連するキーワードを確認できるのでここも確認しておきましょう。

季節系キーワードを抽出する

楽天市場では、「バレンタイン」「母の日」「クリスマス」など、記念日やイベントの時期に需要が急増する傾向にあります。季節系ワードを使って検索するユーザーはニーズが顕在化している場合が多く、転換率が高くなる傾向にあります。
このため、需要が高まる前に「季節系キーワード」にて商品の販売対策をすることが非常に有効になってきます。

楽天市場で代表的な季節ワードは「バレンタイン」「ホワイトデー」「卒業」「入学」「就職」「新生活」「母の日」「父の日」「敬老の日」「クリスマス」などがあります。
季節系ワードの対策は直前に実施しても大きな効果は期待できないため、遅くとも2〜3ヵ月前から検索対策を行い、イベントまでに検索順位を出来るだけ上げておくことで、需要の最盛期に売上の最大化を狙えるということに留意してください。

選定したキーワードで、楽天市場内検索時に自店舗の商品が上位表示させるアクションをとる

ここまでが取るべきキーワードの選定について説明しましたので、次は選定したキーワードで、どうやって上位させていくのかについて考えていきます。
以下では、具体的なアクションを3点ご紹介します。

商品名、キャッチコピー、商品説明文に選定したキーワードを挿入する

これは、皆様無意識的に実施されているかと思います。
ここで重要なのは、「優先順位を付けて、優先的に取るべきキーワードについては複数回盛り込むようにする」ということです。
前回の記事で「出現頻度」という話がありましたが、重要なキーワードについては一回だけではなく、繰り返しページ内で訴求するようにしましょう。
(昔よくあった「隠し文字」などは違反対象となるので、しっかり見えるように記載しましょう。)

RPP広告で、取りたいキーワードの設定をする

次に、RPP広告についてご説明します。
RPP広告は、楽天市場内の検索連動型の広告と認識頂いて大丈夫です。
RPP広告は商品別にキーワード設定をすることができ、この機能をフル活用して検索順位を底上げすることが可能です。
例えば、「バッグ」「バッグ レディース」というキーワードで検索順位を上げたいときに、必要なのは指定キーワード経由での「人気度(=検索ボリューム、転換率)」になりますが、
いくら商品名やキャッチコピーに「バッグ」というキーワードを盛り込んでも、競合が既に「バッグ」という検索キーワードでの販売実績を作っているため、いきなり上位表示させることは非常に困難です。
そんなときに活用できるのがRPP広告のキーワード指定、ということになります。
注意すべき点としては、指定キーワードでの販売実績が極端に少ない場合、キーワードで露出させるためのキーワード単価がけっこう高額となりますので、そこはご予算に応じてキーワード組みをしていく必要があります。

【番外編】店舗内検索の活用

取りたいキーワードを指定して、店舗内検索結果に飛ばすことで、疑似的に楽天サーチでの検索数を増やすことが可能です。
基本的な施策としては、上記の二つの方法を繰り返していく方法になります。
番外編として、最後に少しテクニカルな方法をご説明します。
(やり方がちょっと複雑で、かつ楽天GOLD内でjavascriptを使うことになるので、腕に自信がある方は是非チャレンジしてみてください。)

これは、店舗のトップページやカテゴリーページに商品を掲載するときに、直接商品ページに飛ばさずに、一度楽天市場内の店舗内検索結果に飛ばすようにして、取りたいキーワードを検索窓に挿入した状態で商品ページに入ってもらうことで、楽天サーチで検索されたのと同様の効果があるはず、というロジックを使った手法となります。
ただし、若干グレーな方法となり、楽天側も恐らく対策しているはずなので、一定期間に急激に一つのキーワードで検索流入が増えると、ペナルティの対象となりえるため、複数のキーワードをランダムで選定する、という少々テクニカルな仕組みが必要となります。
紹介しておいて申し訳ないのですが、まずは無理をせず、この方法以外でしっかり検索順位を上げる土台を作ることをお勧めします。

効果検証をして、上記の1と2を繰り返す

そして、ここが一番店舗運営者の腕が問われる部分となりますが、(当たり前かもしれませんが)やりっぱなしでは意味がないですよね。
選定したキーワードでの検索順位が上がっているか、キーワード別の転換率がどうなっているか、しっかり効果検証していきましょう。

商品別のキーワード別の転換率を見る方法

まずはRMSをお開き頂き、RMSのトップメニュー>データ分析>6.売上改善アクション、をクリックしましょう。
その中の「楽天サーチ流入改善」の「Step1 商品別検索キーワード」の部分をクリックすると、上位30商品の、商品別の検索キーワードとアクセス数、転換率を見ることができます。
この機能は比較的最近追加されてものになりますが、検索対策上、非常に重要なデータとなりますので、早速自店舗のデータを見てみることをお勧めします。

3.プラットフォームの透明性及び公平性の向上に関する取り組みについて

プラットフォームの透明性及び公平性の向上に関する取り組みについて

ご紹介している内容としては、「プラットフォームの透明性及び公平性の向上に関する取り組みについて」という楽天が公表している楽天サーチに関するロジックについて、深堀したものです。
楽天SEOについては色々な情報が出回ってますが、上記は楽天側が公表している内容になりますので、概ね正しいと考えて差し支えないと思います。
以下、楽天市場の検索についての部分の抜粋になります。

検索順位を決定する基本的な事項について

楽天市場の商品検索においては、主に①自然言語処理による検索キーワードと商品の関連性、②検索キーワード毎の商品の人気度をスコアリングして検索順位を決定しております。
また、上記要素を常にモニタリング、反映しているため検索順位は常に変動します。

①検索キーワードと商品の関連性とは

検索キーワードと、商品の説明に出てくるキーワードの出現頻度や希少性を加味して商品のスコアリングを行っています。例えば、「軽い」という検索キーワードに対して、商品名や商品説明文で複数回商品の軽さについて説明されていた場合、「軽い」というキーワードに対して関連性が高いとみなします。 また、例えば「超軽量」というキーワードがついている商品が全商品に対して数が少なく希少だった場合、それらの商品は「超軽量」と検索された場合、よりスコアが高くなります。

「出現頻度」について

「取りたいキーワードについては商品名、キャッチコピー、商品説明文内にキーワードをいっぱい散りばめた方が良いよ!」ということです。
もちろんどのくらいの頻度が最適なのかは明記されていませんが、少なくても重要なキーワードは随所に記載すべきということですね。

「希少性」について

次に「希少性」についてひも解いていきましょう。

これは、「ある程度の検索ボリュームが存在していて、かつ競合店舗がキーワード設定していないキーワードを狙うと効果的」、という理解になります。
ややこしい話になってきましたが、この考えは楽天市場のSEOにおいて超重要になります。
「バッグ」というキーワードをとりたくても、通常は競合店舗も多数狙っているため、楽天市場の検索結果で上位表示することは難易度が高いです。
一方で、「バッグ レディース おしゃれ」などのように、(恐らく一定以上の検索ボリュームがあるという前提ですが)比較的「希少性が高い(=他がそんなに重要視していない)」キーワードは攻略できる可能性が高くなります。
上記の話は、グーグルの検索対策で良く出てくる「ビッグワードではなくスモールワードを狙え」みたいな話と似ていますね。
結論、楽天市場内のSEOにおいても同じ考え方で対策する必要があるということですね。
なお、希少性の部分については楽天市場内の検索キーワード別のボリュームをある程度抑える必要があります。
この辺は一般公開されていない情報になるので、ご担当のECCの方にご相談してみることをお勧めします。

②検索キーワード毎の商品の人気度とは

検索を行ったユーザーが、各商品にどう反応したかをモニタリングしユーザーが支持した商品に対して検索キーワードのスコアリングを高く評価します。
例えば、「マグカップ 軽量」と検索したユーザーが多く支持した商品に対して、「マグカップ 軽量」と検索された場合にスコアは高くなりますが、「マグカップ かわいい」と検索された場合支持されていない際は「マグカップ かわいい」という検索ではスコアを加点しません。
分かりやすいと言えば分かりやすいですが、これだけだと具体的なアクションに繋げるところまで辿り着くことができる人は少ない気がしますね。。
端的に言うと、「特定の検索キーワード経由の転換率/購入数を上げれば検索順位も上げるよ」ということです。

極端な話、友人100人に「バッグ」という検索キーワードで商品を購入してもらえば、「バッグ」というキーワードでの検索順位が飛躍的に向上することになります。(とはいえ、これはガイドライン違反になりますので、やめましょう。)
「狙ったキーワードで購入数を増やす」ということを合法的に対策していく必要があります。
ここまで楽天市場の検索ロジックについて、明確に公表されている内容を基に考察してきましたが、上記を基に具体的な対策方針を整理します。

3.楽天市場での検索順位を上げるにあたって必要な要素の整理

まず、取るべきキーワードを決めた後に見るべき指標はその検索キーワード経由でのCTR(クリック率)、CVR(転換率)になります。この2指標が取りたい検索キーワードで高くなってくれば検索は上がるということです。
この2指標をあげていくのに最も大事なことが“その検索キーワードをどういう人が検索しているのか”という消費者構造の把握、消費者理解になります。

楽天SEOにおける消費者構造の把握、消費者理解

なぜここの消費者構造を把握しなければならないかと言いますと、例えば該当の商品が30代男性をターゲットにしているのに対して、出したいキーワードを検索する人が50代男性が多かった場合、相対的にそこをターゲットにしている商品が検索順位を上げることになってしまうからです。なので、しっかりとその検索キーワードをどのような人が調べているかを把握して、最もボリュームの多い層にアプローチしていくことが重要になってきます。

では、どのように消費者構造の把握、消費者理解をしていくのか説明していきます。

消費者構造の把握にあたってどれくらいの年齢層の人がそのキーワードを検索しているのか、男女比でいくとどちらが多いのか、このあたりを把握するのに最も手っ取り早いのが、
担当のECCに確認することです。担当のECCであれば、実数値を出すことは社外秘の内容になるので、教えてもらうことはできませんが、数字なしでのグラフ等は教えてもらうことができます。
そして、もう一つ方法がありまして、それは検索画面から把握する方法です。
その検索キーワードで楽天市場のトップページなどから検索した時にじっと睨めっこしてみてください。
上位10店舗の商品はその検索キーワードで人気度(CTR,CVR等)が高い商品になりますので、特に注目してみてください。
いろんな情報が飛び込んできますよね。その中でも消費者構造把握に最も役に立つ情報が商品第一画像です。ここの画像から上位に来ている商品の共通点を見つけます。

例えば、上記画像のように検索キーワード「レインコート」の場合ですと、上位に来ている商品の多くが自転車と一緒に写っている画像が多くみられます。
一方で検索順位が下位になってしまっている商品画像は自転車が写っていないものが多くなっていたりします。つまり、ここからわかることとしては、用途としては自転車に乗る時に使う。かつ30代くらいの女性が写っているものが多いので、その辺りをターゲットにすべきということも分かってきす。

このように消費者構造を把握する方法は2点(他にもまだあるかと思いますが・・)ありますので、ぜひ実際にやってみてください。

4.楽天市場での検索結果一覧におけるCTRの上げ方

さらに具体的に検索順位を大きく左右する検索経由のCTR(クリック率)のあげ方についてご紹介します。まず、検索した時に出て来る情報についてみていきます。

PCの場合ですと、下記情報がパッとみたときに見られます。

  • 商品画像
  • 商品名
  • 価格
  • ポイント
  • クーポン
  • 送料
  • レビュー点数
  • レビュー評価
  • あす楽可否
  • 39ショップログ
  • 店舗名

アプリの場合であれば

  • 商品画像
  • 商品名
  • 価格
  • 送料
  • ポイント
  • レビュー評価
  • 39ショップロゴ

この中でも最も重要な部分は商品画像と価格になります。

価格に関してはいうまでもなく同じ商品で価格が高すぎてしまうとクリック率はガクッと下がってしまいます。
その上で他者と最も他商品と区別を図るのに商品画像が大切になってきます。当たり前ではありますが、競合の画像が白い画像の中に赤い画像があるとユーザの目にとまるのはいうまでもありません。
なので、もし出したいキーワードで検索した時の画像の色がワンパターンであればチャンスですので、それ以外の色味で商品画像を作成してみてください。

下記の画像のような場合ですと、色味のついた画像の方がクリック率は高くなると言えます。

5.終わりに

以上、楽天市場の検索をロジックを元にどのようにして、各キーワードで検索順位を上げるか、必要なアクションについて記載しました。
検索対策はECで販売するにあたって最も重要なポイントになります。記載させていただいた内容以外でもより詳しく知りたいなどございましたら、下記フォームよりお問い合わせください。

今回の記事では楽天市場のSEOについて解説しましたが、AmazonのSEOについては、下記記事を参考にしてください。

Writer米沢 洋平

株式会社Proteinum 代表取締役

大学卒業後、楽天株式会社に入社。 初期配属は東北エリアグループにて、牛タンやりんごなどの東北の名産品の販売支援に従事。 その他、アパレル業界を専門として、大手企業を中心に各種ECコンサルティング活動に従事 (のべ担当店舗数700以上)。楽天を卒業後、経営コンサルタントの道へ進み、小売企業を中心に様々な業界において経営コンサルティング業務に従事(事業戦略策定、実行支援、EC戦略策定等)その後、株式会社Proteinumを創業。”EC業界にとってなくてはならない存在に”をミッションに、現在は自社ブランドの立ち上げとクライアントのEC事業の支援に従事。

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